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【理事長ブログ】白内障の眼内レンズの種類を一覧でご紹介。メリット・デメリットまで解説

2026.09.08
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】白内障の眼内レンズの種類を一覧でご紹介。メリット・デメリットまで解説

「白内障と診断されたけれど、どの眼内レンズを選べばよいかわからない」「単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違いがよくわからない」とお悩みではありませんか。

 

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズを挿入します。眼内レンズは一度挿入すると長期間使用することが一般的なため、ご自身のライフスタイルや希望する見え方に合ったものを選ぶことが大切です。しかし、眼内レンズにはさまざまな種類があり、それぞれ見え方やメリット・デメリットが異なるため、どれを選ぶべきか迷う方も少なくありません。

 

この記事では、白内障手術で使用する眼内レンズの種類や特徴、それぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントについてわかりやすく解説します。ご自身に合った眼内レンズ選びの参考にしてください。

白内障の眼内レンズの種類

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の「眼内レンズ」を挿入します。眼内レンズは一度挿入すると長期間使用することが一般的であるため、ご自身のライフスタイルや希望する見え方に合ったレンズを選ぶことが大切です。

 

眼内レンズは大きく「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」に分けられます。また、多焦点眼内レンズには構造の違いによってさまざまな種類があります。

 

ももの木眼科では、多数ある眼内レンズの中から、見え方や安全性、臨床実績などを総合的に考慮し、患者様一人ひとりに適したレンズをご提案しています。

 

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズは、一つの距離だけにピントを合わせる眼内レンズです。遠方・中間・近方のいずれかに焦点を合わせるため、その距離は鮮明に見えますが、それ以外の距離ではメガネが必要になることがあります。

 

一方で、コントラスト感度が高く、夜間のハロー・グレアが少ないことが特徴です。また、健康保険が適用されるため、費用を抑えられるというメリットもあります。

 

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、遠方・中間・近方など複数の距離にピントを合わせられるよう設計された眼内レンズです。術後にメガネを使用する頻度を減らしたい方や、仕事・趣味で幅広い距離を見ることが多い方に適しています。

 

一方で、光を複数の焦点へ振り分ける構造のため、単焦点眼内レンズと比較するとコントラスト感度がやや低下し、夜間にハロー・グレアやスターバーストが生じることがあります。そのため、「メガネを減らしたい」という希望だけでなく、夜間運転の頻度や生活スタイルまで考慮して選択することが重要です。

 

回折型多焦点レンズ

回折型多焦点レンズは、光を複数の焦点へ振り分けることで、遠方・中間・近方まで幅広い距離を見やすくする眼内レンズです。メガネへの依存を減らしたい方に適していますが、夜間のハロー・グレアやコントラスト感度の低下がみられる場合があります。

 

回折型多焦点レンズには、パンオプティクス、オデッセイ、ビビネックス ジェメトリックなど、さまざまな種類があります。ももの木眼科では、この中でも臨床実績が豊富なパンオプティクスを主に採用しています。

 

非回折型EDOF(焦点拡張)レンズ

非回折型EDOF(焦点深度拡張)レンズは、光を分けるのではなく、ピントが合う範囲を広げることで、遠方から中間距離まで自然な見え方を実現する眼内レンズです。回折型多焦点レンズと比べて、ハロー・グレアが少なく、コントラスト感度が高いことが特徴で、夜間に運転をする方にも選ばれています。

 

代表的なレンズにはクラレオン ビビティなどがあります。ももの木眼科では、ビビティを主な採用レンズとしており、自然な見え方を重視したい方におすすめしています。なお、画像内には当院で取り扱っていないレンズも含まれています。

 

分節屈折型多焦点レンズ

分節屈折型多焦点レンズは、レンズを複数のエリアに分け、それぞれ異なる距離にピントが合うよう設計された眼内レンズです。回折型多焦点レンズと比べて、ハロー・グレアを軽減できる可能性があります。

 

代表的なレンズにはLSMプラスなどがあります。国内未承認レンズであるため、当院では取り扱っていません。

 

ピンホール型焦点拡張レンズ

ピンホール型焦点拡張レンズは、小さな開口部(ピンホール効果)を利用して、ピントが合う範囲を広げる眼内レンズです。不正乱視など特殊な症例で選択されることがあり、通常の多焦点眼内レンズとは異なる特徴を持っています。

 

代表的なレンズにはIC-8 Aptheraなどがあります。日本ではほとんど使用されておらず、ももの木眼科では取り扱っていません。

眼内レンズにはそれぞれ異なる特徴があり、「どのレンズが一番良い」という正解はありません。大切なのは、ご自身の生活スタイルや仕事、趣味、夜間運転の有無などに合わせて選ぶことです。ももの木眼科では、術前検査の結果や患者様のご希望を丁寧に伺いながら、一人ひとりに適した眼内レンズをご提案しています。

 

白内障の単焦点眼内レンズについて

単焦点眼内レンズは、現在の白内障手術で最も広く使用されている眼内レンズです。一つの距離にピントを合わせるタイプで、遠く・中間・近くのいずれかを優先して見えるように設定します。

 

見え方の質が高く、コントラストが良好であるため、クリアで自然な視界が得られやすいことが特徴です。また、健康保険が適用されるため、費用を抑えられる点もメリットです。一方で、設定した距離以外ではメガネが必要になることがあるため、ご自身のライフスタイルに合わせて焦点距離を選ぶことが大切です。

 

ここでは、単焦点眼内レンズのメリット・デメリットや、どのような方に向いているのかをご紹介します。

 

メリット

単焦点眼内レンズには、次のようなメリットがあります。

・見え方が自然で鮮明

・ハロー・グレアが起こりにくい

・コントラスト感度が高く、夜間でも見えやすい

・健康保険が適用され、費用を抑えられる

・長年使用されており、臨床実績が豊富

 

単焦点眼内レンズは、一つの距離にピントを合わせる構造のため、コントラストが高く、自然で鮮明な見え方が期待できます。また、夜間に街灯や対向車のライトがにじんで見える「ハロー」や「グレア」が比較的少ないことから、夜間運転をする機会が多い方にも適した眼内レンズです。

 

デメリット

単焦点眼内レンズは、一つの距離にしかピントが合わないため、見え方には次のようなデメリットがあります。

・遠方に合わせると、読書やスマートフォンを見る際に老眼鏡が必要になることが多い

・近方に合わせると、運転やテレビを見る際にメガネが必要になる

・中間距離に合わせた場合でも、遠方・近方ではメガネを使用する場面がある

 

どの距離を優先するかによって術後の生活は変わるため、仕事や趣味などのライフスタイルを考慮しながら、焦点距離を決めることが重要です。

 

向いている方

単焦点眼内レンズは、次のような方に向いています。

・見え方の鮮明さを重視したい方

・夜間運転をする機会が多い方

・ハロー・グレアをできるだけ抑えたい方

・保険診療で費用を抑えたい方

・必要に応じてメガネを使用しても問題ない方

 

単焦点眼内レンズは、自然でクリアな見え方を重視したい方に適した眼内レンズです。一方で、術後は生活スタイルに応じてメガネを使用する場面があります。手術後に後悔しないためにも、医師と十分に相談し、ご自身の生活に合った眼内レンズを選びましょう。

 

白内障の多焦点眼内レンズについて

多焦点眼内レンズは、遠方だけでなく中間距離や近方にもピントが合いやすいよう設計された眼内レンズです。白内障手術後にメガネを使用する機会を減らせる可能性があるため、「できるだけ裸眼で生活したい」という方に選ばれています。

 

テレビ視聴や買い物、スマートフォンの操作など、日常生活のさまざまな場面でメガネへの依存を減らせることが期待されます。一方で、光を複数の距離へ分配する構造のため、単焦点眼内レンズと比べると見え方に特徴があり、夜間の見え方などに影響が出る場合があります。また、多焦点眼内レンズは選定療養となるため、保険診療に加えてレンズ代などの自己負担が必要です。

 

ここでは、多焦点眼内レンズのメリット・デメリットや、どのような方に向いているのかをご紹介します。

 

メリット

多焦点眼内レンズには、次のようなメリットがあります。

・メガネへの依存を減らせる可能性がある

・遠方・中間・近方まで幅広い距離が見やすい

・日常生活を裸眼で過ごしやすくなる

・趣味や旅行などをより快適に楽しめる

 

多焦点眼内レンズは、複数の距離へピントを合わせられるよう設計されているため、テレビを見たり、スマートフォンを操作したり、買い物をしたりといった日常生活を裸眼で行える場面が増えることが期待できます。特に、「できるだけメガネをかけずに生活したい」という希望をお持ちの方に適した眼内レンズです。

 

デメリット

多焦点眼内レンズには、次のようなデメリットがあります。

・ハローやグレアが生じる場合がある

・単焦点眼内レンズと比べると、見え方の鮮明さがやや劣ることがある

・保険診療に加えて自己負担費用が必要となる

・目の状態によっては適応とならない場合がある

 

夜間には街灯や対向車のライトの周囲に輪が見える「ハロー」や、光をまぶしく感じる「グレア」が現れることがあります。また、網膜や角膜の病気がある場合などは、多焦点眼内レンズが適さないケースもあるため、術前検査で目の状態を十分に確認したうえで選択することが重要です。

 

向いている方

多焦点眼内レンズは、次のような方に向いています。

・メガネなしの生活を目指したい方

・読書やスマートフォンをよく利用する方

・趣味や旅行を裸眼で楽しみたい方

・費用よりも利便性を重視したい方

 

多焦点眼内レンズは、日常生活でメガネを使用する機会を減らしたい方に適しています。一方で、夜間の見え方や費用面など、事前に理解しておきたい特徴もあります。手術後の生活を具体的にイメージしながら、医師と十分に相談し、ご自身のライフスタイルや希望に合った眼内レンズを選びましょう。

白内障の眼内レンズでお悩みの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障の眼内レンズでお悩みの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障手術は、一度挿入した眼内レンズを長期間使用するため、ご自身に合ったレンズを選ぶことが大切です。しかし、「単焦点と多焦点のどちらが良いのかわからない」「自分の生活にはどのレンズが合うのだろう」と迷われる方も少なくありません。

 

京都市伏見区のももの木眼科では、患者様一人ひとりの目の状態やライフスタイル、ご希望を丁寧にお伺いし、豊富な種類の眼内レンズの中から適したレンズをご提案しています。白内障手術や眼内レンズについてご不安やご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。お電話でのご予約はもちろん、LINEからもお問い合わせいただけます。安心して手術に臨めるよう、スタッフ一同しっかりとサポートいたします。

 

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