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【理事長ブログ】白内障の治療法は主に点眼と手術の2つ。手術の流れや方法とは?

2026.04.24
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】白内障の治療法は主に点眼と手術の2つ。手術の流れや方法とは?

白内障は、水晶体が白く濁ることで視力が低下していく病気です。進行すると、かすみやまぶしさを感じ、日常生活に支障をきたすこともあります。白内障の治療法には、点眼による治療と手術による治療があり、進行度や症状によって選択が異なります。初期は点眼で進行を抑えることができますが、根本的に視力を回復させる方法は手術のみです。

 

本記事では、白内障の主な治療方法と手術の流れ、治療を受ける目安について、眼科医の視点からわかりやすく解説します。不安を解消し、治療を前向きに考える参考にしてください。早めに眼科を受診し、自分に合った治療方法を知ることが大切です。将来の見え方を守る第一歩となります。今から備えましょう。

白内障の治療方法(進行度別)

白内障の治療方法は、病気の進行度や視力低下の程度、日常生活への影響によって異なります。白内障は加齢とともに多くの人に起こる病気で、初期には自覚症状が少ないこともあります。見えにくさを感じ始めても、すぐに手術が必要になるわけではありません。

 

初期の段階では点眼による治療が行われ、視力低下が進み生活に支障をきたすようになると手術が検討されます。白内障は自然に治る病気ではないため、症状に応じた適切な治療選択が重要です。ここでは、進行度別に白内障の治療方法について解説します。

 

白内障が軽度の場合:点眼薬

白内障が軽度で、視力低下があっても日常生活に大きな支障がない場合は、点眼薬による治療が行われます。点眼薬は、水晶体が濁るスピードを抑え、白内障の進行を緩やかにすることを目的とした治療です。

 

すでに濁ってしまった水晶体を元に戻したり、低下した視力を回復させたりする効果はありませんが、症状が急に悪化するのを防ぐ役割があります。そのため、点眼治療中も定期的に眼科を受診し、見え方や生活への影響を確認しながら、医師の判断のもとで治療方針を決めていくことが大切です。

 

白内障が進行している場合:手術

白内障が進行し、視力低下によって仕事や運転、読書などの日常生活に不便を感じる場合は、手術治療が選択されます。手術では、濁った水晶体を超音波で細かく砕いて取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入します。眼内レンズは目の中でピントの役割を果たし、見え方を改善します。手術時間は比較的短く、多くの場合は日帰りで行われます。適切な時期に手術を受けることで、視界やピントが改善し、生活の質の向上が期待できます。

 

【院長ブログ】白内障手術の安全性

 

白内障手術の流れ

白内障手術と聞くと、「目の手術は怖い」「痛みがあるのでは」「失明したらどうしよう」と不安になる方が多いと思います。ですが白内障手術は、日本で最も多く行われる眼科手術の一つで、視力改善が期待できる確立された治療です。

 

多くは日帰りで、実際の手術時間は片眼で10分程度が目安です(準備や手術後の休憩を含めると院内滞在は1時間程度になります)。ここでは、当日の流れを工程ごとにやさしく説明します。事前に手順を知っておくと、当日の緊張が和らぎ、「今どの段階なのか」がわかるだけでも安心にもつながります。

 

術前検査

手術前には、目の状態を詳しく調べます。視力・眼圧・角膜の形、白内障の濁りの程度、網膜の状態などを確認し、手術が安全に行えるかを判断します。加えて、眼内レンズ(IOL)の度数を決めるために、目の長さ(眼軸長)や角膜のカーブを測定します。

 

ここで「術後は遠くが見やすい設定にするのか」「手元を重視するのか」など、生活スタイルに合わせた見え方の相談も行います。糖尿病や緑内障、内服薬の有無なども手術計画に関わるため、気になる点は遠慮なく伝えてください。

 

点眼

手術当日は、感染予防の抗菌点眼や、瞳孔を広げる点眼、麻酔の点眼を行います。点眼は数回に分けて実施され、目の表面の感覚が鈍くなることで、手術中の痛みを感じにくくします。点眼のしみる感じが苦手な方もいますが、強い痛みになることは少なく、気になるときはスタッフに伝えてください。瞳孔が開くとまぶしさを感じやすくなります。

 

局所麻酔

白内障手術は多くの場合、点眼麻酔を中心とした局所麻酔で行います。意識はありますが、痛みはほとんど感じません。手術中はライトがまぶしく感じたり、何かが触れているような圧迫感を覚えたりすることがありますが、これは異常ではありません。

 

音がする機械を使うため「工事みたいな音がした」と感じる方もいます。怖いときは深呼吸をし、気分が悪い場合は声をかけてください。必要に応じて、緊張を和らげる薬を使うこともあります。

 

創口作成

次に、手術器具を入れるための小さな入口(創口)を角膜に作ります。創口は非常に小さく、自己閉鎖する設計のため、多くは縫合せずに済みます。傷口が小さいほど術後の回復も早く、乱視の影響も抑えやすいのが特徴です。手術中に目を動かしてしまわないか心配な方もいますが、まぶたを開けておく器具を使い、医師が目の位置を確認しながら進めます。

 

粘弾性物質注入

目の中を保護し、手術を安全に進めるために、ゼリー状の粘弾性物質を入れます。これは角膜の内側や水晶体嚢を守り、目の形を安定させる役割があります。「目の中に何かを入れる」と聞くと不安かもしれませんが、手術中だけ使う保護材のようなものです。ここで目の中のスペースが確保され、次の操作が行いやすくなります。

 

前嚢切開

水晶体を包む袋(水晶体嚢)の前面を、円形にきれいに開けます。ここが整っていると、眼内レンズを正しい位置に固定しやすく、術後の見え方にも良い影響があります。近年は器具の改良により、より安定して行えるようになっています。施設によってはレーザーを用いて、切開をより均一にする方法を採用していることもあります。

 

水晶体乳化吸引

濁った水晶体を超音波で細かく砕き、吸引して取り除く工程です。白内障手術の中心部分で、周囲の組織に負担がかからないよう細かな調整をしながら進めます。痛みはほとんどありませんが、「水が流れる感じ」「押される感じ」がすることがあります。途中で咳が出そう、気分が悪いなどがあれば、我慢せずに伝えるのが安全です。

 

眼内レンズ挿入

水晶体を取り除いたスペースに、人工の眼内レンズを挿入します。レンズは折りたたんで入れ、目の中でゆっくり広がります。眼内レンズは体の中に長く留まるものですが、素材は生体適合性が高く、基本的に交換の必要はありません。

 

術前に決めた度数によって、術後の見え方(遠く重視・手元重視など)が変わります。多焦点レンズなど種類によって特徴が異なるため、メリット・デメリットを理解した上で選ぶことが大切です。

 

粘弾性物質除去

眼内レンズを入れた後、残っている粘弾性物質を丁寧に洗い流します。これを残したままだと、術後に眼圧が一時的に上がる原因になることがあるため、重要な仕上げ工程です。同時に、眼内レンズの位置や傷口の状態、出血の有無なども最終確認します。

 

創口閉鎖

最後に創口がしっかり閉じているかを確認します。切開部分は非常に小さいため、多くの場合は縫合せずに手術が終了します。手術後は目を保護するために眼帯や保護カバーを装着し、医師の確認後、問題がなければ当日中に帰宅できます。

 

初日は目に負担をかける活動を避け、必要に応じて保護メガネを装着します。帰宅後は処方された点眼薬を指示どおり使用し、目をこすらないよう注意することが大切です。

 

白内障手術をする場合、内科は受診すべき?

白内障手術は目の手術ですが、安全に行うためには全身の健康状態を確認することが大切です。ももの木眼科では、白内障手術を受けていただくにあたり、内科受診をしていただいております。白内障手術に影響のある病気がないか調べる必要があり、安全に手術を行うにあたって今のお体の状態を把握しておくことがとても大切となります。

 

全身状態を事前に確認しておくことで、より安心して手術に臨んでいただくことができます。提携している内科は同じMOMOテラス内にあるため、移動の負担が少なく、眼科受診とあわせてスムーズに内科検診を受けていただけます。眼だけでなく全身にも配慮した体制を整え、安心・安全な白内障手術の提供を心がけています。

 

白内障の進行を抑える方法

白内障は進行性の病気ですが、日常生活の工夫によって進行を緩やかにすることが期待できます。主なポイントは以下のとおりです。

 

・点眼薬を正しく使用する
 眼科で処方された点眼薬は、白内障の進行を抑える目的で使用されます。用法・用量を守り、継続することが大切です。

 

・紫外線から目を守る
 紫外線は白内障の進行に関与するとされているため、外出時は帽子やサングラスを活用しましょう。

 

・生活習慣を整える
 バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけ、全身の健康状態を保つことが目の健康にもつながります。

 

・定期的に眼科を受診する
 症状の変化を早期に把握するため、定期検査を受けることが重要です。ももの木眼科では、状態に応じたアドバイスを行っています。

白内障の治療法について不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障の治療法について不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障の治療は、進行度や見え方、日常生活への影響によって最適な方法が異なります。そのため、「今すぐ手術が必要なのか」「点眼で様子を見てよいのか」など、不安を感じる方も少なくありません。

 

ももの木眼科では、丁寧な診察とわかりやすい説明を大切にし、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療方針をご提案しています。検査結果をもとに、手術の必要性や時期、眼内レンズの選択肢なども含めてご説明しますので、初めての方でも安心です。

 


白内障について少しでも気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。治療のタイミングや選択肢を知ることが、安心につながります。

 

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