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【理事長ブログ】アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の症状、治療方法を解説

2026.09.01
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の症状、治療方法を解説

「アトピー性皮膚炎があると白内障になりやすいと聞いた」「目がかすむのはアトピー性白内障かもしれない」と不安に感じていませんか?アトピー性皮膚炎は、白内障を発症するリスクの一つとされていますが、アトピー性皮膚炎の方すべてが白内障になるわけではありません。

 

また、アトピー性白内障はアトピー性皮膚炎だけでなく、目をこする習慣や炎症など、さまざまな要因が関係すると考えられています。アトピー性白内障が進行すると、視力の低下によって日常生活に支障をきたすことがあります。進行した白内障を改善するには、点眼薬ではなく手術が必要となるケースがほとんどです。

 

この記事では、アトピー性白内障の原因や症状、治療方法について、眼科医がわかりやすく解説します。

アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の原因

アトピー性白内障は、アトピー性皮膚炎のある方に発症しやすい白内障の一種です。一般的な加齢性白内障とは異なり、10~40代の比較的若い年代でも発症することがあります。しかし、「アトピー性皮膚炎だから必ず白内障になる」というわけではありません。

 

アトピー性白内障は、皮膚炎による慢性的な炎症だけでなく、目をこする習慣や薬剤など、複数の要因が関係して発症すると考えられています。ここでは、アトピー性白内障の主な原因について解説します。

 

アトピー性皮膚炎自体が主な原因となる

アトピー性皮膚炎では、体内で慢性的な炎症が続くことにより、水晶体にも影響が及ぶと考えられています。炎症によって水晶体のたんぱく質が変化すると、透明だった水晶体が徐々に濁り、白内障が発症します。

 

特に、アトピー性皮膚炎の症状が重い方や、長期間にわたって炎症が続いている方では、アトピー性白内障のリスクが高まることが報告されています。また、アトピー性白内障では、一般的な加齢性白内障よりも進行が速い場合があるため、早期発見・早期治療が重要です。

 

ステロイド剤

「ステロイドを使用すると白内障になる」と耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際に、ステロイド薬を長期間・大量に使用した場合には、薬剤性白内障を発症することがあります。しかし、アトピー性白内障の主な原因はアトピー性皮膚炎による炎症であり、通常の皮膚への塗り薬や短期間の使用で過度に心配する必要はありません。

 

自己判断でステロイド治療を中断すると、アトピー性皮膚炎が悪化し、結果として目への影響が大きくなる可能性もあります。皮膚科や眼科の指示に従い、適切に治療を継続することが大切です。

 

目への刺激

アトピー性皮膚炎では、まぶたや目の周囲に強いかゆみが生じることがあります。そのため、無意識のうちに目を頻繁にこすってしまう方も少なくありません。目を強くこする刺激が繰り返されると、水晶体に負担がかかり、アトピー性白内障の発症や進行に関与すると考えられています。

 

また、目をこする習慣は、白内障だけでなく網膜剥離や円錐角膜などの眼疾患のリスクを高めることも知られています。かゆみが強い場合は我慢せず、皮膚科や眼科で適切な治療を受け、できるだけ目をこすらないよう意識することが大切です。

 

アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の症状

アトピー性白内障では、加齢性白内障と似た症状が現れますが、比較的若い年代でも発症し、短期間で進行することがある点が特徴です。初期は自覚症状が少ない場合もありますが、症状が進行すると日常生活に支障をきたすことがあります。「最近見えにくくなった」「光がまぶしく感じる」といった症状がある方は、早めに眼科を受診することが大切です。

 

視界がかすむ

アトピー性白内障の代表的な症状が、視界がかすむことです。水晶体が濁ることで光が正常に通らなくなり、霧がかかったように見えたり、全体的にぼんやりとした見え方になったりします。初期は片目だけに症状が現れることもあり、気付きにくいケースも少なくありません。

 

また、メガネやコンタクトレンズの度数を変更しても見え方が改善しない場合は、白内障が原因となっている可能性があります。

 

光が眩しく感じる

水晶体の濁りによって光が乱反射すると、以前よりも光をまぶしく感じるようになります。特に、日差しの強い屋外や夜間の対向車のヘッドライト、街灯などが必要以上にまぶしく見え、不快感を覚えることがあります。

 

そのため、夜間の運転がしづらくなったり、外出時に見えにくさを感じたりする方も少なくありません。「以前より光がまぶしい」と感じるようになった場合は、白内障のサインである可能性があります。

 

視力が下がる

アトピー性白内障が進行すると、視力が徐々に低下します。遠くも近くも見えにくくなり、文字が読みづらくなったり、人の顔がはっきり見えなくなったりするなど、日常生活にさまざまな影響が現れます。進行が早い場合には、短期間で視力が大きく低下することもあります。

 

また、視力低下だけでなく、物が二重に見える(単眼複視)、色がくすんで見える、眼鏡を作り直しても見えにくさが改善しないといった症状がみられることもあります。これらの症状が続く場合は、アトピー性白内障だけでなく、網膜剥離など他の眼疾患が隠れている可能性もあります。早期に眼科を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

 

アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の治療方法 

アトピー性白内障の治療方法は、白内障の進行度によって異なります。初期の段階では点眼薬によって経過を観察することもありますが、一度濁ってしまった水晶体を元の透明な状態に戻すことはできません。そのため、見えにくさが日常生活に支障をきたすようになった場合は、白内障手術が基本的な治療となります。

 

また、アトピー性白内障では網膜剥離などの眼疾患を合併することもあるため、定期的に眼科を受診し、目の状態を確認することが大切です。

 

点眼

白内障の初期には、進行を緩やかにする目的で点眼薬が処方されることがあります。ただし、点眼薬は水晶体の濁りを改善したり、視力を回復させたりする治療ではありません。あくまでも進行を抑えることを目的とした治療であり、症状が進行した場合には手術を検討する必要があります。

 

また、アトピー性白内障では、アトピー性皮膚炎や目の炎症を適切にコントロールすることも重要です。かゆみが強いからといって目をこすると、白内障の進行や他の眼疾患につながる可能性があるため、皮膚科・眼科で適切な治療を受けましょう。

 

費用

点眼薬は保険診療の対象です。費用は使用する薬剤や診察内容によって異なりますが、診察料を含めても比較的少ない自己負担で治療を受けられます。

 

手術

白内障が進行し、視力低下によって日常生活に支障が出ている場合は、手術が必要となります。白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。現在では技術の進歩により安定して行われる手術として広く行われており、多くの場合は日帰りで受けることが可能です。

 

アトピー性白内障では、比較的若い年代で発症することがあるほか、後嚢が硬くなっているケースや、網膜剥離などを合併しているケースもあります。そのため、手術前には詳しい検査を行い、目の状態に合わせた治療計画を立てることが重要です。

 

また、手術によって白内障は改善できますが、アトピー性皮膚炎そのものが治るわけではありません。術後も皮膚炎や目の炎症を適切に管理し、定期的に眼科を受診することが大切です。

 

費用

アトピー性白内障の手術は健康保険が適用されます。ももの木眼科では、初診料は2,000円~5,000円程度、手術費用は両眼で約1万8,000円~10万円程度です。自己負担額は、保険の負担割合や治療内容によって異なります。

 

また、多焦点眼内レンズを希望される場合は、保険診療分に加えて多焦点眼内レンズの費用を別途ご負担いただく形となります。眼内レンズにはさまざまな種類があるため、患者様の目の状態やライフスタイル、ご希望を伺いながら最適なレンズをご提案いたします。

 

アトピー性皮膚炎を起因とした「アトピー性白内障」の予防方法 

アトピー性白内障を完全に予防する方法は確立されていませんが、リスクを減らすために日頃から心掛けたいことがあります。

 

まず大切なのは、アトピー性皮膚炎を適切に治療し、炎症をコントロールすることです。かゆみが強いと目をこする機会が増え、水晶体への負担や他の眼疾患のリスクが高まるため、皮膚科・眼科の指示に従って治療を継続しましょう。

 

また、目をできるだけこすらないよう意識することも重要です。さらに、見えにくさやまぶしさなどの症状がなくても、定期的に眼科検診を受けることで、白内障をはじめとする眼疾患の早期発見・早期治療につながります。特にアトピー性皮膚炎のある方は、目の異常を感じた際には早めに眼科を受診しましょう。

アトピー性白内障の治療を検討している方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

アトピー性白内障の治療を検討している方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

アトピー性白内障は、若い年代でも発症することがあり、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、網膜剥離などの眼疾患を合併している場合もあるため、見えにくさやまぶしさなどの症状を感じた際は、早めに眼科を受診することが大切です。

 

京都市伏見区のももの木眼科では、患者様一人ひとりの目の状態を丁寧に診察し、アトピー性白内障の進行度やライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。白内障手術に関するご不安やご質問にもわかりやすくお答えしておりますので、お気軽にご相談ください。お電話でのご予約はもちろん、LINEからのお問い合わせも受け付けています。

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