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【理事長ブログ】近視と緑内障の関係性を徹底解説。緑内障になった場合の治療方法も

2026.07.27
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】近視と緑内障の関係性を徹底解説。緑内障になった場合の治療方法も

近視の方は「視力が悪いだけ」と考えがちですが、強度近視の方は緑内障を発症しやすいといわれています。

特に、眼球が前後に伸びることで視神経や網膜に負担がかかり、緑内障による視野障害が起こりやすくなるため注意が必要です。また、強度近視では眼底の形状に変化が起こるため、緑内障の早期発見が難しいケースもあります。

緑内障は進行すると視野が欠け、失われた視野は元に戻りません。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。

また、緑内障は40歳以上の20人に1人がかかるといわれており、40歳を過ぎたら症状がなくても一度検査を受けることが大切です。

本記事では、近視と緑内障の関係性や、近視の方が気をつけたいポイント、緑内障の治療方法について詳しく解説します。

 

強度近視だと緑内障になりやすい?

強度近視(目安:-6D以上の近視)の方は、一般的な方に比べて緑内障を発症しやすいといわれています。近視が強くなると、眼球が前後方向に伸びるため、視神経や網膜が引き伸ばされて負担がかかります。特に視神経乳頭周囲や神経線維が障害を受けやすくなり、緑内障による視野異常が起こるリスクが高まります。

また、強度近視では眼圧が正常範囲内でも発症する「正常眼圧緑内障」が多い点も特徴です。そのため、「眼圧が高くないから安心」というわけではありません。近視が進行している方ほど、定期的な眼科検査を受け、OCT検査や視野検査で視神経の変化を確認することが重要です。

 

強度近視の方は緑内障を早期発見しづらい

強度近視の方は、眼球が前後に伸びている影響で、視神経や網膜の形が通常とは異なることがあります。そのため、眼底検査を行っても、近視による変化なのか、緑内障による異常なのか判断が難しい場合があります。

さらに、近視による視野異常と、緑内障による初期の視野障害が似ていることもあり、発見が遅れるケースも少なくありません。緑内障は自覚症状がほとんどないまま進行する病気のため、「見えにくさは近視のせいだと思っていたら、実は緑内障だった」ということもあります。

また、強度近視の方は、若い年代でも緑内障を発症する可能性があるといわれています。視力低下だけでは異常に気づきにくいため、見え方に変化がない場合でも注意が必要です。

 

近視の方が緑内障にならないために

近視の方すべてが緑内障になるわけではありません。

しかし、「症状がないから大丈夫」と考えず、日常的に眼の健康を意識する必要があります。

また、近年ではスマートフォンやパソコンを見る時間が増え、近視が進行しやすい環境になっています。近視の進行は眼球への負担増加につながるため、生活習慣の見直しも大切です。

 

定期的に緑内障検査を受ける

緑内障は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。そのため、40歳を過ぎたら定期的に眼科検査を受けることが推奨されています。特に強度近視の方は、30代頃から定期検査を意識するとよいでしょう。

検査では、眼圧測定だけでなく、視野検査やOCT検査によって視神経線維や網膜の状態を詳しく確認します。

緑内障は早期発見できれば、点眼薬などで進行を抑えられる可能性が高くなります。なお、以下のような症状がある場合は早めに眼科を受診しましょう。

● 視野の一部が見えにくい
● 片目だけ見えづらい
● 視界がかすむ
● 以前より視力低下を感じる

 

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近視の進行を防ぐ

近視の進行を抑えることも、将来的な緑内障リスクを減らすために重要です。長時間のスマートフォンやパソコン使用は眼に負担をかけるため、適度に休憩を挟みましょう。また、屋外活動は近視進行予防に有効とされており、日中に外で過ごす時間を増やすこともおすすめです。

暗い場所での読書や、近距離を長時間見続ける習慣も避けるようにしましょう。強度近視は遺伝的要因だけでなく、生活環境などの環境要因も関係していると考えられています。特に、近視が進行しやすい小児期は注意が必要です。お子さまの場合は、近視進行抑制治療について眼科で相談するのも選択肢の一つです。

 

近視以外で緑内障になりやすい方の特徴

緑内障は近視以外にも、さまざまな要因によって発症リスクが高くなる病気です。特に、体質や生活習慣、全身疾患などが関係している場合があります。ここでは、近視以外で緑内障になりやすい方の特徴について解説します。

 

緑内障患者の家族がいる

家族に緑内障の方がいる場合、発症リスクが高くなることが知られています。緑内障には遺伝的要因が関係すると考えられており、親や兄弟姉妹に緑内障患者がいる方は注意が必要です。特に正常眼圧緑内障は日本人に多く、自覚症状が少ないまま進行するケースもあります。

家族歴がある方は、症状がなくても早めに眼科で検査を受けることが大切です。また、「家族も気づかないまま進行していた」というケースも少なくありません。40歳を過ぎたら、症状がなくても一度眼科で検査を受けることをおすすめします。

 

飲酒・喫煙の習慣がある

喫煙は血流を悪化させ、視神経への酸素供給を低下させる可能性があります。視神経は非常に繊細な組織であり、血流障害によってダメージを受けやすくなります。また、過度な飲酒も自律神経や血流に影響を与える可能性があり、眼圧変動につながることがあります。適量であれば問題ない場合もありますが、長期的な喫煙習慣や過度な飲酒は、眼の健康に悪影響を与える可能性があるため注意しましょう。

 

ストレスが溜まっている

強いストレス状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、血流低下や眼圧変動につながることがあります。また、ストレスによって睡眠不足や生活習慣の乱れが起こると、全身の循環状態が悪化し、視神経への負担が増える可能性があります。適度な運動や十分な睡眠、リラックスできる時間を確保することも、眼の健康維持には重要です。

特に、長時間のデスクワークやスマートフォン使用によって疲労が蓄積すると、眼精疲労や肩こりを伴うこともあります。こうした状態が続く場合は、生活習慣を見直すことも大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群である

睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠中に酸素不足状態を繰り返すため、視神経への血流障害が起こりやすいとされています。特に正常眼圧緑内障との関連が指摘されており、いびきや日中の強い眠気がある方は注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、内科や睡眠外来で検査を受けることも大切です。

また、睡眠の質が低下すると、全身の疲労感や集中力低下につながるだけでなく、血圧変動が起こりやすくなるともいわれています。眼だけでなく全身の健康管理という意味でも、早めの対応が重要です。

 

下を向く時間が長い

長時間うつむいた姿勢を続けると、一時的に眼圧が上昇する可能性があります。ほとんどの緑内障では問題ありませんが、一部のタイプの緑内障では注意が必要です。

また、緑内障とは関係なく近くを見続ける作業は眼精疲労を起こしやすく、眼への負担にもつながります。眼を休ませる方法としては、20分ごとに20秒間、20フィート(約6m)以上離れた場所を見る「20-20-20ルール」があります。緑内障を直接予防する方法ではありませんが、眼を休ませる習慣として取り入れるとよいでしょう。

 

緑内障の治療方法

緑内障は、一度障害された視神経や視野を元に戻すことは難しい病気です。しかし、早期に治療を開始することで、進行を抑えられる可能性があります。緑内障治療の基本は「眼圧を下げること」です。患者さまの状態や進行度に応じて、薬物療法・レーザー治療・手術を単独、あるいは組み合わせて治療を進めます。

 

薬物療法

最も一般的な治療方法が点眼薬による薬物療法です。点眼薬には、眼の中の房水を減らすタイプや、房水の流れを改善して眼圧を下げるタイプがあります。患者様の状態に応じて複数の点眼薬を組み合わせることもあります。緑内障は長期的な治療が必要になるため、自己判断で点眼を中断しないことが大切です。

 

レーザー治療

レーザー治療は、房水の流れを改善し、眼圧を下げるために行われます。点眼薬だけでは眼圧コントロールが難しい場合や、点眼継続が困難な方に検討されることがあります。レーザー治療は短時間(3分程度)で終わり、痛みもほとんどない非常に安全な治療です。ただし、効果には個人差があり、追加治療が必要になる場合もあります。

 

手術

点眼薬やレーザー治療でも進行を抑えられない場合は、手術を検討します。手術では、房水の流れを改善することで眼圧を下げます。近年では低侵襲緑内障手術(MIGS)など、身体への負担を抑えた治療法も増えています。なお、緑内障手術は視力を回復させる治療ではなく、「これ以上進行させないため」の治療です。そのため、症状が軽いうちから適切な治療を受けることが重要です。

 

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近視で緑内障かもしれないと不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

強度近視の方は、緑内障の発症リスクが高く、さらに早期発見が難しい場合があります。

緑内障は進行すると視野障害が広がる病気ですが、早期発見・早期治療によって進行を抑えられる可能性があります。「近視が強くて不安」「最近見え方に違和感がある」「家族に緑内障の人がいる」といった方は、早めに眼科で検査を受けることをおすすめします。

京都市伏見区のももの木眼科には緑内障専門外来があり、緑内障の専門的な診断と治療を行っており、お一人おひとりの状態に合わせた適切な治療法の提案を心がけています。

緑内障や近視についてご不安がある方は、お気軽にご相談ください。

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