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【理事長ブログ】白内障は遺伝する?遺伝確率や遺伝以外の原因、予防方法を解説

2026.06.29
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】白内障は遺伝する?遺伝確率や遺伝以外の原因、予防方法を解説

「家族に白内障の人がいるけれど、自分も遺伝するのではないか」と不安に感じていませんか。白内障は加齢によって発症することが多い病気ですが、一部では遺伝が関係するケースもあります。ただし、一般的な白内障は遺伝だけで発症するものではなく、生活習慣や紫外線、持病などさまざまな要因が関与しています。そのため、過度に心配する必要はありません。

 

本記事では、白内障と遺伝の関係、遺伝する可能性があるケース、さらに予防や早期発見のポイントについて、眼科医の視点からわかりやすく解説します。

白内障は遺伝する?

白内障と聞くと「親や家族がなっているから、自分も遺伝するのでは」と不安に感じる方は少なくありません。しかし結論からいうと、一般的な白内障は遺伝だけで発症する病気ではなく、多くは加齢や生活環境などの影響によって起こります。そのため、「家族にいる=自分もなりやすい」というわけではありません。

 

ただし、白内障の中には遺伝が関係するタイプもあり、種類によって考え方が異なります。また、白内障自体は加齢によってどんな人でも必ず生じる病気です。

 

先天性白内障の遺伝確率

先天性白内障は、生まれつき水晶体が濁っている状態で、白内障の中では比較的まれなタイプです。このうち、約25〜30%程度は遺伝が関与しているとされています。一方で、特定の遺伝子の異常(常染色体優性遺伝など)がある場合には、親から子へ約50%の確率で遺伝するケースもあります。

 

ただし、これはあくまで「その遺伝子を持っている場合」に限った話であり、すべての先天性白内障に当てはまるわけではありません。実際には、胎内での感染や発達異常など、遺伝以外の原因も多く含まれています。

 

若年性白内障の遺伝確率

若年性白内障は10代〜40代で発症する白内障ですが、遺伝の影響は一部にとどまると考えられています。はっきりとした数値は示されていないものの、実際にはアトピー性皮膚炎や糖尿病、外傷、ステロイド薬の使用など、遺伝以外の要因が関与しているケースが多いのが特徴です。

 

家族に若年で白内障になった方がいる場合は体質的な影響も考えられますが、それだけで発症が決まるわけではありません。むしろ生活環境や持病の影響を受けやすい点が特徴です。

 

後天性白内障の遺伝確率

加齢によって起こる後天性白内障は最も多いタイプであり、遺伝の影響は低いとされています。年齢とともに水晶体のたんぱく質が変化し、徐々に濁ることが主な原因です。実際には、60歳頃で約70%、80歳を超えるとほぼすべての方にみられるといわれており、老化現象の一つと考えられています。

 

そのため、両親が白内障であっても、それが直接遺伝するわけではありません。生活習慣や紫外線、全身の健康状態などの影響が大きく、日頃のケアや定期的な検診によって早期発見・対応が可能です。

 

遺伝以外で白内障になる原因

白内障は遺伝による影響だけで発症する病気ではなく、実際には加齢や生活習慣、全身の病気、薬剤の影響など、さまざまな要因が関係しています。特に日常生活の中で積み重なる要因が水晶体にダメージを与え、濁りを引き起こすと考えられています。これらの原因を理解しておくことで、発症リスクを下げたり、早期に異常に気づいたりすることが可能になります。ここでは、遺伝以外で白内障を引き起こす主な原因について詳しく解説します。

 

加齢

白内障の最も大きな原因は加齢です。年齢とともに水晶体の主成分であるたんぱく質が変性し、透明性が失われることで濁りが生じます。これは老化現象の一つであり、多くの人に起こりうる変化です。個人差はあるものの、60歳頃から増え始め、80歳を超えるとほぼすべての方に何らかの白内障がみられるとされています。加齢による白内障はゆっくり進行するため、自覚しにくいこともありますが、定期的な検診を受けることで早期発見が可能です。

 

喫煙・飲酒

喫煙は白内障のリスクを高める生活習慣の一つです。タバコに含まれる有害物質は体内の酸化ストレスを増加させ、水晶体のたんぱく質を傷つけることで濁りを進行させる原因となります。また、長期間の喫煙は血流の悪化にもつながり、目の健康に悪影響を及ぼします。過度な飲酒も同様に体内のバランスを乱し、白内障の発症リスクに関与すると考えられています。目の健康を守るためには、禁煙や適度な飲酒を心がけることが大切です。

 

ステロイド薬剤の長期使用

ステロイド薬を長期間使用している場合、白内障の発症リスクが高まることがあります。内服薬だけでなく、点眼薬や吸入薬、外用薬などさまざまな形で影響が出る可能性があります。特に「後嚢下白内障」と呼ばれるタイプが発症しやすく、若い年代でもみられるのが特徴です。

 

このタイプは進行が早く、まぶしさや視力低下が強く現れることがあります。ステロイドは重要な治療薬であるため自己判断で中止することはできませんが、長期使用している方は定期的に眼科で検査を受けることが重要です。

 

外傷

目に強い衝撃を受ける外傷も、白内障の原因となります。スポーツ中の事故や転倒、交通事故などにより水晶体にダメージが加わると、その影響で濁りが生じることがあります。外傷性白内障は受傷直後に発症することもあれば、数か月から数年かけて徐々に進行することもあります。そのため、「一度ぶつけただけ」と軽視せず、見え方に違和感がある場合は早めに眼科で確認することが大切です。

 

糖尿病

糖尿病は白内障の発症リスクを高める代表的な全身疾患の一つです。血糖値が高い状態が続くと、水晶体の代謝に異常が生じ、内部に糖や水分が蓄積しやすくなります。その結果、水晶体が濁りやすくなり、白内障が進行しやすくなります。糖尿病による白内障は進行が早いこともあり、若い年代でも発症する可能性があります。血糖コントロールを適切に行うことが、白内障の予防にもつながります。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎も、白内障の原因の一つとして知られています。特に目の周囲をこする習慣がある場合、水晶体に慢性的な刺激が加わり、濁りが生じることがあります。また、炎症そのものや、治療に使用されるステロイド薬の影響も関与していると考えられています。アトピー性皮膚炎に伴う白内障は若い年代で発症することが多く、進行が早いケースもあるため注意が必要です。かゆみがあっても目を強くこすらないことが重要です。

 

白内障を予防する方法

白内障は加齢に伴って発症することが多い病気ですが、日常生活の工夫によって進行を遅らせたり、発症リスクを下げたりすることが可能とされています。特に若い年代では、生活習慣や環境要因の影響を受けやすいため、早い段階から意識することが大切です。ここでは、白内障の予防につながる主な方法について解説します。

 

遺伝カウンセリングを受診する

家族に先天性白内障や若年性白内障の方がいる場合は、遺伝カウンセリングの受診を検討することも一つの方法です。大学病院であれば遺伝カウンセリングに対応できる場合が多いです。遺伝の関与が疑われる場合、自身や将来の家族への影響について専門的な視点から説明を受けることができます。

 

不安を抱えたままにするのではなく、正しい知識を得ることで過度な心配を軽減することにつながります。また、必要に応じて早期から定期的な眼科検診を行うきっかけにもなります。

 

規則正しい生活習慣にする

生活習慣の乱れは体全体の健康に影響するだけでなく、目の健康にも関係しています。睡眠不足や過度なストレスは体内のバランスを崩し、白内障の進行に関与する可能性があります。十分な睡眠を確保し、適度な運動を取り入れることで、全身の血流や代謝を整えることが重要です。日々の生活リズムを整えることが、目の健康維持にもつながります。

 

整った食生活を心がける

バランスの良い食事は白内障予防において重要な要素です。特に、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの栄養素は、水晶体の酸化を防ぐ働きが期待されています。野菜や果物、ナッツ類、魚などをバランスよく取り入れることで、体内の酸化ストレスを軽減することができます。また、糖分の過剰摂取を控えることも、糖尿病予防を通じて白内障のリスク低減につながります。

 

紫外線対策をする

紫外線は水晶体にダメージを与え、白内障の発症や進行を促進する要因の一つとされています。日差しの強い日にはサングラスや帽子を活用し、目に直接紫外線が入るのを防ぐことが大切です。特に屋外での活動が多い方は、日常的に紫外線対策を行うことでリスクを下げることができます。長年の積み重ねが影響するため、若い頃からの対策が重要です。

 

禁煙・禁酒する

喫煙は体内の酸化ストレスを増加させ、水晶体のたんぱく質を傷つけることで白内障のリスクを高めます。そのため、禁煙は最も有効な予防策の一つとされています。また、過度な飲酒も体への負担を増やし、目の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。完全にやめることが難しい場合でも、量を減らすことを意識することが大切です。日々の習慣を見直すことで、白内障だけでなく全身の健康維持にもつながります。

白内障に関して不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障に関して不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

「最近、目がかすむけれど、これって白内障?」「手術が必要なのか分からず不安」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ京都市伏見区のももの木眼科へご相談ください。白内障は進行の仕方や種類によって症状や治療のタイミングが異なるため、自己判断せず、まずは正確な検査を受けることが大切です。

 

当院では、各種検査を通じて、点眼治療で経過をみるのか、手術を検討するのか、患者様の生活スタイルやご希望を踏まえた適切な治療方針をご提案いたします。白内障手術に不安をお持ちの方にも、手術の流れや眼内レンズ(単焦点・多焦点など)の特徴、費用や術後の見え方まで丁寧にご説明いたします。LINEからのお問い合わせやご予約にも対応しておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

 

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