
「最近、視界がかすむ」「光がまぶしく感じる」「視力が落ちてきた気がする」といった症状はありませんか?それは「白内障」のサインかもしれません。白内障は、目の中でレンズの役割を果たす「水晶体」が濁る病気です。カメラのレンズがくもると写真がぼやけるのと同じように、水晶体が濁ると、視界が不鮮明になります。
白内障と一言でいっても、実はさまざまな種類があり、原因や濁る部位、進行の程度によって分類されます。種類によって症状や治療方法、手術のタイミングも異なるため、正しく理解することが大切です。本記事では、白内障の種類一覧とそれぞれの特徴、治療方法までわかりやすく解説します。
白内障の種類の分類方法
白内障の種類を整理する際、その発症時期や原因によって大きく2つに分類されます。それが「先天性白内障」と「後天性白内障」です。この分類は、治療方針や経過観察の方法を考えるうえで重要なポイントとなります。
先天性白内障
先天性白内障は、生まれつき、または乳幼児期に発症する白内障です。遺伝的要因や母体の感染症、代謝異常などが原因となることがあります。乳幼児期は視力が発達する大切な時期であるため、水晶体の濁りが強いと視力の発達が妨げられ、弱視につながる可能性があります。そのため、乳幼児健診などでの早期発見と、必要に応じた手術や視機能訓練が重要です。
後天性白内障
一方、後天性白内障は成長後に発症するもので、一般的に「白内障」と聞いて多くの方がイメージするタイプです。主な原因は加齢ですが、糖尿病などの全身疾患、外傷、ステロイド薬の長期使用なども関係します。進行はゆるやかなことが多く、初期には自覚症状が乏しい場合もあるため、定期的な眼科検診による早期発見が大切です。
白内障の種類一覧
白内障にはさまざまなタイプがあり、「原因」と「水晶体の濁り方」の視点から、さらに細かく分類されます。それぞれの特徴を理解することで、ご自身の状態をより深く理解し、適切な受診や治療につなげることが大切です。
| 分類 | 種類 |
| 原因による分類 | 老人性白内障、糖尿病性白内障、アトピー性白内障、
外傷性白内障、併発性白内障 |
| 水晶体の濁り方による分類 | 核白内障、皮質白内障、前嚢下白内障、後嚢下白内障、
成熟白内障、過熟白内障 |
以下でそれぞれの特徴をご説明します。
原因による分類
老人性白内障
老人性白内障は、加齢に伴って発症する最も一般的なタイプです。40代頃から徐々に始まり、60代以降では多くの方にみられます。水晶体のたんぱく質が変性し、少しずつ濁っていくのが原因です。主な症状は、視界のかすみ、まぶしさ、視力低下、物が二重に見えるなどです。
進行は比較的ゆっくりですが、放置すると読書や運転など日常生活に支障をきたします。点眼薬で進行をゆるやかにすることはありますが、濁りを元に戻すことはできません。見えづらさが生活に影響してきた場合には、手術によって濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する治療を行います。
糖尿病性白内障
糖尿病の合併症として起こる白内障です。高血糖状態が続くことで水晶体内の代謝が乱れ、急速に濁りが進むことがあります。血糖コントロールが不十分な場合、若い年代でも発症することがあります。進行が早い傾向があり、短期間で視力が低下するケースもあります。
さらに糖尿病網膜症を併発している場合は視力障害が複雑になるため、内科と眼科が連携しながら全身管理と眼科治療を進めることが重要です。
アトピー性白内障
アトピー性皮膚炎のある方に多くみられ、10代から20代の若年層で発症することが多い白内障です。水晶体の後ろ側(後極)から濁ることが多く、視力低下を早期から自覚しやすいのが特徴です。慢性的な炎症や、かゆみによる目のこすりすぎが影響していると考えられています。進行が速い場合もあるため、定期的な検査と早めの治療判断が大切です。
外傷性白内障
目に強い衝撃を受けたり、異物が入ったりすることで起こる白内障です。事故やスポーツ、転倒などがきっかけになります。受傷直後に濁ることもあれば、数年後に徐々に進行する場合もあります。外傷の程度によっては他の組織にも損傷が及んでいることがあるため、総合的な診断と治療が必要です。
併発性白内障
ぶどう膜炎や網膜剥離、緑内障など、ほかの眼疾患に伴って発症する白内障です。炎症や眼内環境の変化が水晶体に影響を与えます。原疾患の治療と並行して経過観察を行い、必要に応じて手術を検討します。原因となる病気のコントロールが重要です。
水晶体の濁り方による分類
核白内障
水晶体の中心部である核が濁るタイプです。加齢とともに多くみられます。特徴的なのは、近視が進行することです。一時的に手元が見やすくなる場合もありますが、進行すると視界が黄色や茶色っぽく変化し、全体的な視力低下が目立ってきます。
皮質白内障
水晶体の周辺部(皮質)から中心に向かって、くさび状に濁りが広がるタイプです。白い筋状の濁りが特徴で、光が乱反射するためまぶしさを強く感じやすくなります。特に夜間や逆光時に見えにくく、夜間運転が困難になることもあります。
前嚢下(ぜんのうか)白内障
水晶体を包む袋(嚢)の前面直下が濁るタイプです。ステロイド薬の長期使用や外傷などが関与することがあります。濁りが瞳孔の中心付近に生じると、比較的早期から視力低下を自覚する場合があります。
後嚢下(こうのうか)白内障
水晶体の後面直下に濁りが生じるタイプです。光の通り道に近い位置が濁るため、初期からまぶしさや急激な視力低下を感じやすいのが特徴です。読書時に見づらさを強く感じることもあります。ステロイド薬の副作用や糖尿病などが原因となることがあります。
成熟白内障
白内障が進行し、水晶体全体が茶色から場合によっては黒に近い色まで濁りきった状態です。視力は著しく低下し、光を感じる程度になることもあります。日常生活が困難になるため、手術による治療が必要です。
過熟白内障
成熟白内障がさらに進行し、水晶体内部の成分が溶け出したり、白く膨化した状態です。この段階では水晶体脱臼や水晶体融解性緑内障などの重篤な合併症を引き起こす危険があります。合併症を防ぐためにも、早期の手術が強く推奨されます。
白内障は「年のせい」と思われがちですが、実際には多くの種類があり、原因と水晶体の濁り方の両面から評価することが大切です。見えづらさやまぶしさを感じたら我慢せず、早めに眼科で検査を受けることが大切です。早期発見・早期治療が、快適な視力を守る第一歩になります。
白内障の治療方法
白内障の治療には、「点眼治療」と「手術」の2つがあります。現在の医学では、一度濁ってしまった水晶体を薬で元に戻すことはできません。
点眼治療
初期の段階で、日常生活に大きな支障がない場合に選択されます。ピレノキシンなどの点眼薬が進行の遅延に寄与することがありますが、これらはあくまで進行を遅らせるものであり、既存の濁りを取り除くものではありません。
手術
視力低下によって生活に支障が出てきた場合は、手術が検討されます。白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入します。手術時間は短く、日帰りで行われることがほとんどです。
麻酔は点眼麻酔で行われ、痛みはほとんどありません。使用するレンズには、一つの距離にピントを合わせる「単焦点眼内レンズ(保険適用)」や、遠近両方にピントが合う「多焦点眼内レンズ(選定療養)」などがあり、ライフスタイルに合わせて選択できます。
白内障手術の際、内科の受診は必要?
白内障は高齢の方や、糖尿病などの全身疾患をお持ちの方に多い病気です。そのため、手術を安全に行うためには、目だけでなく全身の健康状態を把握することが欠かせません。
当院では、安全に手術を行うため、提携している内科クリニックで事前に内科検診を受けていただき、全身状態を確認したうえで手術を実施しています。「持病があるから手術が不安」という方も、安心してご相談ください。
白内障ではないかと不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

「最近、目がかすむけれど、これって白内障?」「手術が必要なのか分からず不安」このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ京都市伏見区のももの木眼科へご相談ください。白内障は進行の仕方や種類によって症状や治療のタイミングが異なるため、自己判断せず、まずは正確な検査を受けることが大切です。
当院では、各種検査を通じて、点眼治療で経過を見るのか、手術を検討するのか、患者様の生活スタイルやご希望を踏まえた最適な治療計画をご提案します。白内障手術に不安をお持ちの方にも、手術の流れや眼内レンズ(単焦点・多焦点など)の特徴、費用や術後の見え方まで丁寧にご説明いたします。LINEからのお問い合わせやご予約にも対応しておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご連絡ください。





