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【院長ブログ】多焦点レンズ

2024.05.24

多焦点レンズ

京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるようなさまざまな情報をお届けして参ります。視力の衰えは、加齢と共に訪れる自然な現象ですが、「多焦点レンズ」はそれを解決してくれるものの1つです。この技術は、眼鏡やコンタクトレンズなしでクリアな視界を取り戻すことを可能にし、現在では視力矯正や白内障の治療法として注目されています。では、多焦点レンズとは具体的にどのようなものなのでしょうか。

 

 

 

多焦点レンズとは何か?

多焦点レンズとは何か?

眼内レンズの歴史は長く60年以上があり、多焦点レンズも20年以上の歴史があります。多焦点レンズは、白内障手術や屈折矯正手術の際に、自然な水晶体の代わりに挿入される人工レンズです。このレンズは、異なる焦点距離を持つ複数の焦点エリアを有しており、遠くの物体も近くの物体もはっきりと見ることができるように設計されています。

誰に適しているの?

多焦点レンズは、特に遠近両方の視力補正が必要な方、老眼や白内障の方に適しています。眼鏡やコンタクトレンズの使用をしたくないと感じる方にとっては、日常生活の質を向上させる選択肢となります。

知っておきたい多焦点レンズの留意点

多焦点レンズは、メガネなしで広範囲にわたってクリアな視界を得られる注目の治療法ですが、いくつかの留意点があります。これらは個人差が大きく手術前にはっきりと予測することはできません。多焦点レンズの次のような特徴を理解して治療を進めることが大切です。

1 コントラスト感度の変化

多焦点レンズを使用すると、コントラスト感度が10~15%程度低下することがあります。文字が少し薄く見えたり、かすんで見えたりします。一部のレンズでは、低下しないものもあります。

2 夜間の視覚現象

夜間にはハローやグレアという現象が現れることがあります。手術後しばらくの間は、光源の周りに輪が見えたり光が散らばったりして見えることがあります。時間が経つにつれて気にならなくなる人が多いのですが、中にはずっと気になる方もいます。一部のレンズでは、ほとんどでないものもあります。

多焦点レンズの選び方

当院では、患者様のニーズに合わせて、国内で承認された多種多様な多焦点レンズをご提供しています。レンズは大きく2つのタイプに分けられます。選択に際しては、生活スタイルを考慮し、最適なレンズを選ぶことが大切です。

手元重視の多焦点レンズ

・2焦点レンズ: 遠くと手元(約30-40cm)が見やすい。

・3焦点レンズ: 遠く、中間距離、手元は見やすいが、コントラストが少し落ちることがあります。夜間の光の乱反射(ハロー・グレア)が出ることも。眼鏡なしで多くの距離をカバーしたい方に適しています。

遠くの見え方を重視したレンズ(焦点深度拡張型)

遠くから約1mの中間距離までクリアに見え、コントラスト感度の低下やハログレアが少ないです。近くの見え方は3焦点レンズにはかないません。遠視重視で、必要に応じて老眼鏡を使うことができる方に適しています。

まとめ:多焦点レンズで見える世界は変えられる!

まとめ:多焦点レンズで見える世界は変えられる!

多焦点レンズは、老眼や白内障による視力の衰えでお悩みの方々にとって、視力回復ができ日常生活をより快適に過ごすことができる治療法です。今回はその多焦点レンズについてご紹介しました。治療を受ける前には、その留意点など専門医と十分に話し合うことが大切です。ももの木眼科でも患者様の見えづらさに寄り添い、患者様に合った治療法をご提案させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。

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