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【院長ブログ】近視とは?

2024.03.09

近視とは?

京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるようなさまざまな情報をお届けして参ります。ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削る必要がなく、小さな切開創からレンズを挿入することで、近視や乱視を矯正する治療法です。角膜に負担をかけず視力矯正ができることから今注目されています。今回は、近視について、その見え方や種類などを踏まえ、近視は原因がわかっているのかについて考えてみたいと思います。

 

 

 

近視とは?そのメカニズムを解説!

「目が見える」メカニズムについて解説
「目が見える」メカニズムについて解説

目はカメラのような仕組みを持っており、光の情報として色や形を取り込みます。この仕組みの要素として、角膜と水晶体がレンズに、網膜がフィルムに相当します。

角膜は眼球の外側に透明な膜として存在し、光を眼の内部に入れると同時に、光を屈折させて焦点を合わせる役割を果たします。水晶体は遠くと近くの対象を見る際にピント調整を行います。

網膜は眼球の内側に広がる壁で、像の焦点を合わせ、微妙な色や明暗の違いを捉えて認識します。言い換えれば、角膜が映像を取り込み、水晶体でピントを整え、網膜でその映像を認識しているのです。

近視はそのメカニズムがどうなる?

近視は、眼球の形が前後に引き伸ばされ、光線の焦点が網膜より前に来る状態です。その結果、「近視」の人は近くの物体はクッキリ見えますが、遠くの物はぼやけて見えてしまうのです。

近視は、要因と程度によって分類されます

程度による分類

程度による分類では、近視の強さは屈折度数によって示されます。これはジオプトリー(D)という単位で表され、マイナスの値で示されます。-0.5D以上またはそれを超える状態が近視とされます。強さに応じて以下のように分けられます。

弱度近視:-0.5D以上から-3.0D未満の近視

中等度近視:-3.0D以上から-6.0D未満の近視

強度近視:-6.0D以上の近視

要因による単純近視と病的近視の分類

単純近視は視機能の障害がなく、眼鏡やレンズで容易に矯正可能な状態です。学童近視も含まれます。

一方、病的近視は視機能の障害があり、失明の原因となる近視です。眼球の後部の変形が特徴で、視神経や網膜への影響から失明を引き起こすことがあります。

【まとめ】近視は原因がわかっており予防することはできる?

【まとめ】近視は原因がわかっており予防することはできる?

近視の発症には遺伝的要因と環境要因が関与することがわかってきました。環境要因として、近距離の作業や外での活動が影響することが報告されています。また、病的近視では、強度近視患者の研究から遺伝的要因が重要視とされています。遺伝子解析により、病的近視に関与する遺伝子変異が見つかっていますが、まだ確定的な遺伝子は特定されていません。また、単純近視と病的近視が同じ要因で起きるのか、両者がどのように関連しているのかも明確には分かっていません。今後の研究が進展することが期待されています。

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