
「目を強くぶつけたあとから見えにくくなった」「以前のけがが原因で白内障になることはある?」と不安に感じていませんか?外傷性白内障とは、目への強い衝撃やけがによって水晶体が損傷し、濁りが生じる白内障です。スポーツ中の事故や転倒、交通事故などによる強い衝撃のほか、鋭利なものが目に刺さることで発症することもあります。外傷を受けてすぐに症状が現れる場合もあれば、時間が経ってから白内障が進行する場合もあるため注意が必要です。
また、外傷によって水晶体以外の組織も損傷している可能性があります。この記事では、外傷性白内障の原因や症状、受診の目安、治療方法についてわかりやすく解説します。
外傷性白内障とは
外傷性白内障とは、目への強い衝撃やけがによって水晶体が損傷し、濁りが生じる白内障です。水晶体は目の中でレンズのような役割をしており、本来は透明ですが、外傷によって組織が傷つくと透明性が失われ、視力低下やかすみなどの症状が現れます。
スポーツ中にボールが目に当たる、転倒や交通事故で目を強くぶつけるといった「鈍的外傷」のほか、鋭利なものが目に刺さる「穿孔性外傷」などによって発症します。外傷直後に白内障が現れるとは限らず、数か月から数年、場合によってはさらに時間が経過してから症状が現れることもあります。
加齢性白内障との違い
一般的な加齢性白内障は、年齢を重ねることで水晶体が徐々に濁っていく白内障です。一方、外傷性白内障は年齢ではなく、目に受けた外傷が原因となって発症する点が大きな違いです。そのため、高齢者だけでなく、スポーツや事故などで目を負傷した若い方にも起こる可能性があります。年齢に関係なく発症するため、お子さまでも目に強い外傷を受けた場合には注意が必要です。
また、外傷では水晶体だけでなく、角膜や虹彩、網膜などにも損傷が生じている可能性があります。目を強くぶつけたり傷つけたりした場合は、見え方に異常がなくても、早めに眼科で目の状態を確認してもらうことが大切です。
外傷性白内障の原因
外傷性白内障は、目に強い衝撃が加わったり、目に異物が刺さったりすることで水晶体が損傷し、濁りが生じることが原因で発症します。外傷の種類は、大きく「鈍的外傷」と「穿孔性外傷」に分けられます。外傷の程度によっては、水晶体だけでなく角膜や虹彩、網膜などにも損傷が及ぶことがあるため注意が必要です。
鈍的外傷(ボールや拳などが目に当たる)
鈍的外傷とは、ボールや拳などが目に強く当たり、眼球に衝撃が加わるけがです。野球やサッカーなどのスポーツ中にボールが当たったり、人や物とぶつかったりすることで起こります。
眼球に強い衝撃が加わると、水晶体を包んでいる「水晶体嚢」や、水晶体を支える「チン小帯」などが損傷することがあります。その結果、水晶体の透明性が失われ、白内障を発症することがあります。
穿孔性外傷(とがったものが目に刺さる)
穿孔性外傷とは、針や金属片、ガラス片などのとがったものが目に刺さることで生じるけがです。異物が水晶体まで達すると、水晶体嚢が傷つき、水晶体が急速に濁ることがあります。傷の大きさや場所によっては、角膜や虹彩、硝子体、網膜などにも損傷が及ぶ可能性があります。感染症などを伴う危険性もあるため、速やかな眼科での診察・治療が必要です。
交通事故や転倒によるけが
交通事故や転倒によって顔や目の周囲を強く打った場合にも、外傷性白内障を発症することがあります。目に直接物が当たっていなくても、顔面に加わった強い衝撃が眼球へ伝わり、水晶体が損傷することがあります。特に強い衝撃を受けた場合は、水晶体以外の眼球内部にも異常が生じている可能性があるため、見え方に問題がなくても眼科を受診することが大切です。
けがから時間が経って発症することもある
外傷性白内障は、けがをした直後に発症するとは限りません。外傷後すぐに水晶体が濁るケースがある一方で、数ヶ月から数年など時間が経過してから徐々に濁りが進行することもあります。そのため、「昔のけがだから関係ない」と自己判断せず、過去に目を強くぶつけた経験があり、視界のかすみや視力低下などを感じる場合は、眼科を受診して詳しい検査を受けることが大切です。
外傷性白内障の症状
外傷性白内障では、水晶体が濁ることで光が正常に通りにくくなり、視界のかすみやまぶしさ、視力低下などの症状が現れます。基本的な症状は一般的な白内障と似ていますが、外傷を受けた片目だけに発症することが多い点が特徴です。
また、外傷直後から症状が現れる場合もあれば、時間が経ってから水晶体の濁りが進み、徐々に見えにくくなることもあります。症状の現れ方や進行速度には個人差があります。
視界がかすむ・ぼやける
水晶体が濁ると、目に入った光が網膜まで正常に届きにくくなるため、霧がかかったように視界がかすんだり、物の輪郭がぼやけて見えたりすることがあります。外傷性白内障は片目だけに発症することが多く、反対側の目が見えない方の見え方を補うため、初期の段階では異常に気づきにくい場合があります。片目ずつ隠して見え方を確認した際に、左右の見え方の違いに気づくこともあります。
光がまぶしく感じる
水晶体に濁りが生じると、目に入った光が乱反射し、太陽光や照明などを以前よりまぶしく感じる「羞明(しゅうめい)」が現れることがあります。特に日差しの強い屋外や、夜間の街灯・車のヘッドライトなどをまぶしく感じ、見えにくさにつながる場合があります。
視力が低下する
外傷性白内障が進行すると、水晶体の濁りによって視力が低下します。濁りの程度や位置によっては、比較的短期間で見え方が悪化する場合もあります。また、外傷では白内障だけでなく、角膜や虹彩、網膜などが同時に損傷している可能性があります。そのため、外傷後に視力低下やかすみ、まぶしさなどを感じた場合は、白内障だけと自己判断せず、早めに眼科を受診することが大切です。
外傷性白内障の検査・診断
外傷性白内障が疑われる場合は、水晶体の濁りだけでなく、外傷によって目のほかの部位に損傷がないかを確認することが重要です。主に視力検査や細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、眼圧検査などを行い、目の状態を総合的に診断します。
視力検査
視力検査では、外傷を受けた目の視力がどの程度低下しているかを確認します。左右の視力を比較するとともに、メガネなどで矯正した場合にどこまで視力が得られるかを調べ、白内障による見え方への影響を確認します。
細隙灯顕微鏡検査
細隙灯顕微鏡検査では、特殊な顕微鏡を使用して目の状態を詳しく観察します。水晶体の濁りの程度や位置を確認するほか、角膜や虹彩などに外傷による損傷がないかを調べます。外傷性白内障の診断において重要な検査の一つです。
眼底検査・眼圧検査
眼底検査では、網膜や視神経など目の奥に異常がないかを確認します。外傷によって網膜剥離や眼底出血などが生じていないかを調べることも重要です。また、眼圧検査では目の中の圧力を測定し、外傷による眼圧の変化がないかを確認します。外傷では水晶体以外にも複数の組織が損傷している可能性があるため、白内障だけでなく目全体の状態を詳しく調べたうえで、治療方法を検討します。
外傷性白内障の治療方法
外傷性白内障によって水晶体の濁りが進み、視力低下など日常生活に支障が出ている場合は、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入する手術が基本的な治療方法となります。ただし、外傷性白内障では、水晶体を支える組織や角膜、虹彩、網膜なども損傷していることがあります。
そのため、一般的な白内障と同じ方法で手術できるとは限りません。目の損傷の程度や炎症の有無などを詳しく検査し、その状態に応じて術式や手術を行うタイミングを判断します。外傷直後に手術が必要なケースもあれば、ほかの損傷の治療を優先してから白内障手術を行う場合もあります。
外傷性白内障の予防と、目をぶつけたときの対応
外傷性白内障は、目へのけがが原因となるため、日頃から目を外傷から守ることが予防につながります。また、目をぶつけた直後に異常を感じなくても、時間が経ってから白内障などの症状が現れる場合があります。強い衝撃を受けた際は自己判断せず、眼科で目の状態を確認することが大切です。
スポーツ時や作業時は保護メガネ・ゴーグルを着用する
ボールや道具が目に当たる可能性のあるスポーツを行う際は、スポーツ用の保護メガネやゴーグルを着用し、目への衝撃を防ぎましょう。
また、仕事やDIYなどで金属片や木片などが飛ぶ可能性のある作業を行う場合も、保護メガネを使用することが大切です。特に鋭利な異物が目に入ると、水晶体だけでなく目の内部まで損傷する可能性があるため注意しましょう。
目をぶつけたら症状がなくても眼科を受診する
目を強くぶつけた場合、痛みや視力低下などの症状がなくても眼科を受診することをおすすめします。外見上は問題がなくても、水晶体や網膜など目の内部が損傷している可能性があるためです。
外傷性白内障は、けがの直後ではなく、数か月から数年経過してから水晶体の濁りが現れることもあります。特に、視界のかすみやまぶしさ、視力低下などを感じた場合は、早めに眼科を受診しましょう。
外傷性白内障が気になる方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

外傷性白内障は、目をぶつけたり傷つけたりした直後だけでなく、時間が経ってから症状が現れることもあります。また、水晶体だけでなく網膜や角膜など、目のほかの部位が損傷している可能性もあるため、早めに目の状態を確認することが大切です。京都市伏見区のももの木眼科では、目の状態を詳しく検査したうえで、患者様一人ひとりに合わせた治療方法をご提案しています。「以前目をぶつけてから見えにくくなった」「外傷性白内障かもしれない」「白内障手術について詳しく知りたい」など、ご不安やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。お電話でのご予約はもちろん、LINEからのお問い合わせも受け付けています。





