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【理事長ブログ】白内障の眼内レンズの選び方3つ。種類別の特徴や向いている人もご紹介します

2026.08.07
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】白内障の眼内レンズの選び方3つ。種類別の特徴や向いている人もご紹介します

「白内障と診断されたけれど、どの眼内レンズを選べばよいかわからない」「単焦点レンズと多焦点レンズの違いがよくわからない」と悩んでいませんか?白内障手術では、濁った水晶体の代わりに眼内レンズを挿入します。

 

眼内レンズにはいくつかの種類があり、それぞれ見え方や特徴が異なります。そのため、ご自身の生活スタイルや希望する見え方に合わせて選ぶことが大切です。しかし、レンズの種類が多く、専門用語も多いため、「自分にはどのレンズが合っているのだろう」と迷う方も少なくありません。

 


この記事では、白内障手術で使用する眼内レンズの種類や特徴、選び方のポイントについてわかりやすく解説します。レンズ選びで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

白内障の眼内レンズの種類

白内障手術では、濁った水晶体を取り除いた後に「眼内レンズ」を挿入します。眼内レンズは術後の見え方を大きく左右するため、ご自身のライフスタイルや希望に合わせて選ぶことが重要です。

 

現在、白内障手術で使用される眼内レンズには、主に「単焦点眼内レンズ」「多焦点眼内レンズ」「トーリック眼内レンズ」があります。それぞれ特徴や向いている人が異なるため、違いを理解したうえで選択しましょう。

 

単焦点眼内レンズ

《特徴》

単焦点眼内レンズは、一つの距離にピントを合わせるタイプの眼内レンズです。遠く・中間・近くのいずれかを優先して設定し、その距離を見やすくします。現在、日本で最も広く使用されている眼内レンズであり、保険適用で手術を受けられることが大きな特徴です。また、見え方の質が高く、コントラストが良好であるため、クリアな視界を得やすいとされています。

 

一方で、ピントを合わせた距離以外は見えにくくなるため、メガネが必要になることがあります。例えば、遠方にピントを合わせた場合は、新聞やスマートフォンを見る際に老眼鏡が必要になるケースが一般的です。

 

《向いている方》

単焦点眼内レンズは、見え方の鮮明さを重視したい方、そして眼鏡を使うことに抵抗がない方に向いています。

 

・夜間運転をする機会が多い方

・シャープでクリアな見え方を重視したい方

・保険診療で費用を抑えたい方

・必要に応じてメガネを使用しても問題ない方

また、光のにじみやまぶしさをできるだけ抑えたい方にも選ばれることが多いレンズです。

 

多焦点眼内レンズ

《特徴》

多焦点眼内レンズは、遠方だけでなく近方や中間距離にもピントが合いやすいよう設計された眼内レンズです。単焦点眼内レンズと比較すると、多くの場合は術後にメガネを使う必要が無くなります。テレビ視聴や買い物、スマートフォンの操作などを裸眼で行いやすくなるため、「できるだけメガネをかけたくない」という方に人気があります。

 

一方で、光を複数の距離へ分配する構造上、夜間に光の周囲へ輪が見える「ハロー」や、光が眩しく感じる「グレア」が生じる場合があります。また、単焦点眼内レンズと比べると、見え方の鮮明さがやや劣ることがあります。

 

さらに、多焦点眼内レンズは選定療養となるため、保険診療の単焦点眼内レンズと比べて費用負担が大きくなる場合があります。

 

《向いている方》

多焦点眼内レンズは、術後に老眼鏡を含めたメガネを使用したくない方に向いています。

 

・メガネなしの生活を目指したい方

・読書やスマートフォンをよく利用する方

・趣味や旅行を裸眼で楽しみたい方

・費用より利便性を重視したい方

 

ただし、夜間運転が多い方や、見え方の質を最優先したい方は、事前に医師と十分相談することが大切です。

 

トーリック眼内レンズ

《特徴》

トーリック眼内レンズは、白内障を治療するとともに、乱視による見えにくさの改善も期待できる眼内レンズです。単焦点眼内レンズや多焦点眼内レンズに乱視矯正機能を加えたタイプで、乱視が強い方に適しています。

 

乱視が強い方の場合、通常の眼内レンズだけでは術後も見え方にブレやぼやけが残ることがあります。トーリック眼内レンズを使用することで、乱視による見えにくさを軽減し、より良好な視力が期待できます。

 

ただし、レンズの向きが重要なため、術後にレンズが回転すると十分な矯正効果が得られなくなる場合があります。そのため、術後の定期検診が重要になります。

 

《向いている方》

トーリック眼内レンズは、乱視がある方に向いています。

 

・乱視が強い方

・術後の見え方をより良くしたい方

・メガネへの依存を減らしたい方

・遠方の見え方を重視したい方

 

なお、トーリック眼内レンズが適応となるかどうかは、術前検査で乱視の程度や目の状態を確認したうえで判断します。日本ではトーリック眼内レンズは保険適用となっています。眼内レンズは、一度挿入すると長期間使用することが一般的です。そのため、ご自身の仕事や趣味、運転の頻度、メガネの使用状況などを踏まえながら、医師と十分に相談して最適なレンズを選びましょう。

白内障の眼内レンズの選び方 

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズを挿入します。眼内レンズは一度挿入すると長期間使用することが一般的であるため、ご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

 

しかし、「単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズのどちらが良いのかわからない」「何を基準に選べば良いのかわからない」という方も少なくありません。

眼内レンズを選ぶ際は、「費用」「焦点距離」「生活スタイル」の3つを意識することが重要です。

 

費用

眼内レンズを選ぶ際は、費用面を確認しておきましょう。単焦点眼内レンズは保険適用となるため、比較的費用を抑えて治療を受けることができます。一方、多焦点眼内レンズは選定療養となるため、保険診療分に加えてレンズ代などの自己負担が発生します。

 

ももの木眼科における白内障手術の費用は、保険診療の場合、

・初診料:2,000円〜5,000円

・手術費用:1万8,000円〜10万円程度(両目)

が目安となります。なお、自己負担限度額制度の利用状況や負担割合によって、実際の自己負担額は異なります。

 

また、多焦点眼内レンズを選択する場合は、保険診療の費用に加えて、多焦点眼内レンズの代金を別途ご負担いただく必要があります。費用だけでなく、術後の見え方も含めて総合的に検討することが大切です。

 

焦点距離

眼内レンズ選びでは、どの距離を見やすくしたいのかを考えることも重要です。単焦点眼内レンズの場合、遠方・中間・近方のいずれか一つの距離にピントを合わせます。例えば、遠方を優先すると運転やテレビ視聴がしやすくなりますが、読書やスマートフォンを見る際には老眼鏡が必要になることがあります。

 

一方、多焦点眼内レンズは複数の距離にピントが合いやすいため、メガネへの依存を減らせる可能性があります。しかし、すべての距離が完璧に見えるわけではありません。どの距離を優先したいのかを整理し、医師と相談しながら決めることが大切です。

 

生活スタイル

眼内レンズ選びで最も重要なのが、現在の生活スタイルに合っているかどうかです。例えば、夜間運転をする機会が多い方は、光のにじみやまぶしさが少なく、見え方の質に優れる単焦点眼内レンズが向いている場合があります。

 

一方で、仕事や趣味でパソコンやスマートフォンをよく使用する方や、できるだけメガネをかけたくない方は、多焦点眼内レンズが選択肢になることがあります。また、乱視が強い方は、トーリック眼内レンズによって乱視を矯正できる場合もあります。

 

眼内レンズにはそれぞれ特徴があるため、ご自身の生活に合ったレンズを選ぶことが大切です。白内障手術後の見え方は、日常生活の満足度に大きく関わります。手術前に仕事や趣味、運転の頻度などを医師へ伝え、ご自身に合った眼内レンズを選びましょう。

多焦点レンズの注意点

多焦点眼内レンズは、遠方から近方まで複数の距離にピントが合いやすく、術後多くの場合メガネが必要なくなる眼内レンズです。しかし、すべての方に適しているわけではなく、単焦点眼内レンズとは異なる特徴や注意点があります。

 

「メガネなしで生活できるかもしれない」というメリットだけで選ぶのではなく、デメリットも理解したうえで選択することが大切です。ここでは、多焦点眼内レンズを検討する際に知っておきたい注意点をご紹介します。

 

慣れるまでに時間がかかる

多焦点眼内レンズは、一つの距離だけでなく複数の距離にピントが合うよう設計されています。そのため、脳が新しい見え方に慣れるまでに時間がかかることがあります。手術直後から快適に見える方もいますが、「見え方に違和感がある」「思ったより見えにくい」と感じる方もいます。

 

見え方に慣れるまでには個人差があり、数週間〜数ヶ月かかることがあります。 多くの場合は時間の経過とともに順応し、徐々に気にならなくなります。そのため、手術後すぐに理想的な見え方になるとは限らないことを理解しておきましょう。

 

ハロー・グレア現象があらわれる

多焦点眼内レンズでは、「ハロー・グレア現象」があらわれます。ハローとは、夜間に街灯や車のヘッドライトの周囲に輪がかかったように見える現象です。グレアは、光が通常より眩しく感じたり、広がって見えたりする現象を指します。

 

特に夜間の運転時に気になることがありますが、これらの症状は時間の経過とともに軽減することも少なくありません。夜間に頻繁に外出される方や、夜間に自動車を運転される方は、眼内レンズの選択時に考慮する必要があります。 事前に医師と十分に相談しましょう。

 

メガネとの併用が必要な可能性がある

多焦点眼内レンズは、メガネへの依存を減らすことを目的としたレンズですが、必ずしもメガネが不要になるわけではありません。見え方には個人差があり、細かい文字を読む場合や長時間の読書、精密な作業を行う際には、老眼鏡などが必要になることがあります。

 

また、乱視の程度や目の状態によっても術後の見え方は異なります。完全に眼鏡が必要なくなる人の割合はレンズの種類によって異なりますが、60〜90%の方が術後完全にメガネなしで生活できるようになります。。

 

多焦点眼内レンズには多くのメリットがありますが、見え方の特徴や注意点もあります。ご自身の生活スタイルや希望する見え方を医師へしっかり伝えたうえで、単焦点眼内レンズと比較しながら適したレンズを選びましょう。

白内障レンズの選び方で迷っている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障レンズの選び方で迷っている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

白内障手術では、眼内レンズの選択によって術後の見え方や生活のしやすさが大きく変わります。しかし、「単焦点と多焦点のどちらが良いのかわからない」「自分に合ったレンズを選べるか不安」という方も少なくありません。

 

京都市伏見区のももの木眼科では、患者様一人ひとりのライフスタイルやご希望を丁寧にお伺いし、最適な眼内レンズをご提案しています。手術前の検査やカウンセリングを通じて、レンズごとのメリット・デメリットについてもわかりやすくご説明いたします。白内障手術や眼内レンズ選びに不安がある方は、お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。LINEからのご予約・お問い合わせにも対応しております。

 

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