
白内障は両目同時に進行する病気と思われがちですが、実際には片目だけ症状が強く出るケースも少なくありません。「片目だけ見えにくい」「左右で見え方が違って違和感がある」と感じ、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
白内障の治療は、必ずしも両目を同時に行う必要はなく、片目だけ手術を行う選択がされることもあります。ただし、片目のみの白内障手術にはメリットだけでなく注意点もあり、見え方や日常生活への影響を考慮した判断が重要です。
本記事では、片目だけ白内障になる原因や、片目手術が選ばれるケース、治療の考え方について、わかりやすく解説します。
白内障が片目だけに発症する原因・理由
白内障は加齢とともに水晶体が濁る病気で、多くの場合は両目に起こります。ただし、左右の目はまったく同じ条件ではないため、進行のスピードに差が出て、片目だけ症状が目立つことは珍しくありません。
「片目だけ急に白内障になったのでは?」と心配される方もいますが、実際には少しずつ進んでいた白内障が、左右差として自覚されているケースがほとんどです。ここでは、白内障が片目だけに発症・進行する主な原因について、わかりやすく解説します。
外傷
片目だけ白内障が進行する原因として比較的多いのが、過去の目の外傷です。スポーツ中のボールの衝突や転倒、交通事故などで目に強い衝撃を受けた場合、水晶体がダメージを受けることがあります。この影響はすぐに現れるとは限らず、数年から十数年経ってから白内障として症状が出ることもあります。そのため、ご本人が外傷との関係に気づいていないケースも少なくありません。外傷があった側の目だけに影響が出るため、結果として片目だけ白内障が進行しているように見えるのです。
基礎疾患
糖尿病やぶどう膜炎、緑内障などの基礎疾患がある場合も、片目だけ白内障が進行することがあります。特に、炎症を伴う病気では、炎症が起きた側の目に負担がかかり、水晶体の濁りが進みやすくなります。
また、緑内障の治療や手術、レーザー治療を片目だけ受けた経験がある場合も、その影響で左右差が生じることがあります。これらは決して珍しいことではなく、眼科での診察や検査によって原因が整理されることが多いため、過度に不安を感じる必要はありません。
片目だけの白内障は手術すべき?
白内障が片目だけ進行していると、「もう片目が元気なのに手術していいの?」「左右で見え方が違って困らない?」と悩む方が多くいらっしゃいます。白内障手術は必ずしも両目同時に行う必要はなく、症状が出ている片目だけを先に手術することも一般的な選択肢です。
ただし、見え方の変化や日常生活への影響を理解したうえで判断することが大切です。ここでは、片目だけ白内障が進行した場合の考え方を、具体的に解説します。
片目だけの場合、術後に左右差を感じる可能性がある
片目だけ白内障手術を行うと、左右の目で見え方の差を感じることがあります。手術をした目は、濁った水晶体が取り除かれ、視界が明るくクリアになります。一方、もう片目は白内障が残っているため、色が黄色っぽく見えたり、かすみを感じたりすることがあります。この違いにより、「片目だけまぶしい」「距離感がつかみにくい」と感じる方もいます。
ただし、こうした左右差は多くの場合一時的で、脳が見え方に慣れてくることもあります。また、眼鏡で度数を調整することで違和感を軽減できるケースも少なくありません。左右差がどの程度出るかは、白内障の進行度や眼内レンズの度数設定によって異なるため、術前に医師と十分に相談しておくことが重要です。
両目とも手術することもできる
片目だけ白内障が進行している場合でも、将来的に両目とも手術する前提で治療計画を立てることがあります。まず症状が強い目を手術し、術後の見え方や生活への影響を確認したうえで、必要に応じて反対の目も手術を行います。この方法は、見え方の左右差が続く期間を短くできるというメリットがあります。
一方で、もう片目の白内障が軽度で、視力や日常生活に支障がない場合は、無理に両目同時に手術を行う必要はありません。白内障手術は「今すぐしなければならない手術」ではないため、症状の程度や生活スタイルに合わせて時期を調整できる点も特徴です。
もう片目の症状が進行するまで待つのも選択肢
片目だけ白内障が進行していても、運転をしない方の場合は日常生活に大きな支障がなければ、すぐに手術を行わず経過を観察するという選択肢もあります。白内障は進行性の病気ですが、進み方には個人差があり、数年ほとんど変化しないこともあります。そのため、定期的な診察を受けながら、見え方の変化を確認していくことが大切です。
手術を検討するタイミングは、視力検査の数値だけで決めるものではありません。運転時の見えにくさや、仕事・家事での不便さ、目の疲れやストレスなど、生活の中での困りごとを基準に考えることが重要です。医師と相談しながら、「自分にとって無理のない時期」を選ぶことで、納得のいく治療につながります。
白内障手術を片目だけ受けるメリット・デメリット
白内障が片目のみに発症している場合、その目だけを手術することは一般的な治療選択です。もう一方の目に白内障がなく、日常生活に支障がないのであれば、手術の対象はあくまで症状のある目のみとなります。片目だけの手術には利点もあれば、注意すべき点もあります。
メリット
片目だけ白内障が進行している場合、手術によって症状のある目の見え方を集中的に改善できることが大きなメリットです。視界が明るくなり、かすみやまぶしさが軽減することで、左右の見え方の差による違和感が改善することもあります。
また、片目のみの手術であれば体への負担も比較的軽く、術後の生活制限も片側のみで済みます。仕事や家事への影響を最小限に抑えながら治療を進められる点も安心材料の一つです。さらに、もう一方の目が健康であるため、術後の回復期間中も日常生活を維持しやすいという利点があります。
デメリット
一方で、片目だけ手術を行うと、手術前とは異なる見え方のバランスの変化を感じることがあります。手術を受けた目は透明なレンズに置き換わるため、色味や明るさが以前よりはっきりします。そのため、もう一方の健康な目との見え方に差を感じることがあります。
また、手術後しばらくは距離感に違和感を覚えることもあります。ただし、多くの場合は時間とともに慣れていきます。術前に十分な説明を受け、自分の生活にどのような変化が起こり得るのかを理解しておくことが大切です。
白内障を片目だけ行う場合の注意点
白内障手術を片目だけ行う場合は、両目同時の手術とは異なる注意点があります。もう片目が比較的見えている状態だからこそ、「本当に今手術すべきか」「左右差は大丈夫か」と迷いやすくなります。見え方のバランスや生活への影響を十分に考慮し、納得したうえで治療を受けることが大切です。ここでは、片目のみ手術を行う際に確認しておきたいポイントをご説明します。
眼内レンズ選びは慎重に行う
片目のみ手術を行う場合、特に重要になるのが眼内レンズの度数や種類の選択です。手術した目だけがクリアに見えるようになるため、もう片目との見え方のバランスを考える必要があります。遠くを見やすくするのか、手元を優先するのかによって、術後の生活の快適さは大きく変わります。
また、左右で度数差が大きくなりすぎると、違和感や疲れやすさにつながることもあります。そのため、現在の視力や生活スタイル、仕事や運転の有無なども踏まえ、医師と十分に相談しながらレンズを選ぶことが重要です。
術後の感染予防や生活の制限を確認する
片目だけの手術であっても、術後の感染予防や生活上の注意点は変わりません。手術後は処方された点眼薬を決められた回数・期間きちんと使用し、目を強くこすらないよう注意します。一定期間は激しい運動や長時間の入浴、ほこりの多い環境を避けることも必要です。
もう片目が見えているため日常生活は送りやすいですが、「見えているから大丈夫」と無理をしないことが大切です。術後の定期診察も重要で、炎症や眼圧の変化を確認しながら安全に回復を目指します。
手術の際には併せて内科も受診する
白内障手術は目の手術ですが、安全に行うためには全身の健康状態を把握しておくことが重要です。ももの木眼科では、白内障手術を受けていただくにあたり、提携する内科クリニックでの内科検診を行ったうえで手術を実施しています。白内障手術に影響のある病気がないかを事前に確認し、現在のお体の状態を把握することで、より安全な手術につなげています。
提携内科は同じMOMOテラス内にあり、眼科受診とあわせてスムーズに検診を受けていただけます。目だけでなく全身にも配慮した体制を整えることで、安心して片目手術に臨んでいただけます。
片目だけの白内障にお悩みの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

片目だけ白内障の症状が出ていると、「今すぐ手術すべきか」「もう片目はどうなるのか」「左右差は大丈夫なのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。白内障の治療は、症状の程度や生活スタイル、仕事や運転の有無などによって最適なタイミングが異なります。
ももの木眼科では、丁寧な検査とわかりやすい説明を大切にし、患者さま一人ひとりに合わせた治療方針をご提案しています。手術の必要性や時期についても十分にご説明いたしますので、ご不安な点があればまずはお気軽にご相談ください。お問い合わせやLINEからのご相談も受け付けております。早めの相談が安心につながります。





