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【理事長ブログ】ICLとIPCLの違い7つを眼科医が徹底解説。メリット・デメリットも

2026.02.27
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】ICLとIPCLの違い7つを眼科医が徹底解説。メリット・デメリットも

視力矯正手術を検討する中で、「ICLとIPCLの違いがよく分からない」「どちらが自分に合っているのか判断できない」と悩まれる方は少なくありません。どちらも眼内にレンズを挿入して視力を矯正する治療ですが、素材や対応できる度数、実績、費用などに違いがあります。見た目や仕組みが似ているからこそ、それぞれの特徴を正しく理解することが大切です。

 

この記事では、ICLとIPCLの違いを眼科医の視点からわかりやすく整理し、メリット・デメリットも含めて解説します。ご自身に合った視力矯正方法を選ぶための参考にしてください。

ICLとIPCLはいずれも、水晶体を残したまま眼内に専用のレンズを挿入し、視力を矯正する「有水晶体眼内レンズ手術」です。角膜を削らずに矯正できるため、角膜への負担が少なく、強度近視や乱視の方にも選択肢となる点が共通しています。また、眼内レンズによる矯正のため、裸眼に近い自然な見え方が期待できることも特徴です。

 

一方で、両者は見た目や仕組みが似ているため違いが分かりにくいものの、レンズの開発元や素材、対応できる度数の幅、費用、これまでの実績などにいくつかの違いがあります。こうした点を理解したうえで検討することで、ご自身に合った治療方法を選びやすくなります。

 

ここでは、視力矯正手術を初めて検討する方にも分かりやすいよう、ICLとIPCLの違いを7つの視点から詳しく解説します。

 

① 素材

『ICL』

ICLは、スター社(アメリカ)が開発した眼内レンズです。素材には「コラマー」と呼ばれる非常に柔らかい素材が使用されており、生体適合性が高いことが特徴です。眼内に挿入しても異物反応が起こりにくく、長期間にわたり安定した状態を保ちやすい素材とされています。長年の使用実績がある点も、この素材の信頼性を裏付けています。

 

『IPCL』

IPCLは、EyeOL社(イギリス)が開発した眼内レンズで、素材にはアクリルが使用されています。コラマーと比べるとやや硬さはありますが、眼内レンズとして十分な安全性と耐久性を備えています。素材の違いによって視力矯正効果に大きな差が出るわけではなく、どちらも視力矯正用レンズとして適切に設計されています。

 

② 矯正範囲

『ICL』

ICLは近視や乱視に幅広く対応している治療ですが、レンズの製造範囲には一定の制限があります。そのため、近視度数が弱すぎる場合や乱視の度数が非常に強い場合、遠視がある場合には、適応外になります。

 

『IPCL』

IPCLはレンズ設計の自由度が高く、国内承認レンズに加え、国内未承認レンズを含めることで、近視・遠視・乱視ともにほぼすべての度数に対応可能です。そのため、ICLでは対応できないと判断された強度近視や強い乱視の方でも、IPCLで治療が可能となるケースがあります。対応範囲の広さは、IPCLの大きな特徴のひとつです。

 

③ レンズ構造

『ICL』

ICLはレンズ中央に小さな孔(ホール)が設けられており、眼内の房水循環を妨げにくい構造になっています。この設計により、現在は虹彩切開を行わずに手術が可能となり、手術の安全性が向上しています。

 

『IPCL』

IPCLも房水循環を考慮した構造を採用していますが、孔の形状や配置はICLとは異なります。細かな設計には違いがあるものの、眼内環境への影響を最小限に抑えるという基本的な考え方は共通しています。

 

④ 手術方法

『ICL』

ICLの手術は点眼麻酔で行われ、角膜を数ミリ切開してレンズを挿入します。手術時間は片眼10分程度、両眼で20分程度で、日帰りで行われるのが一般的です。術後の回復も比較的早く、日常生活への復帰が早い点が特徴です。

 

『IPCL』

IPCLの手術方法も基本的にはICLと同様で、手術時間は片眼10分程度、両眼で20分程度です。レンズの種類や度数の選択肢が多いため、術前検査とレンズ選定がより重要になりますが、手術自体は短時間で終了します。

 

⑤ 合併症リスク

『ICL』

ICLは世界的に長年使用されており、合併症の頻度は低いとされています。ただし、眼内手術である以上、感染症、眼圧上昇などのリスクがゼロではありません。そのため、術前検査と術後フォローが非常に重要です。

 

『IPCL』

IPCLも眼内手術であるため、同様のリスクがありますが、術後の視力改善効果や安全性はICLとほぼ同等といわれています。レンズの種類よりも、医師の経験や術後管理体制が重要である点は共通しています。

 

⑥ 手術費用

当院では以下の価格で提供させていただいております。

 

『ICL』

■乱視なし
・片眼:33万円(税込)
・両眼:66万円(税込)

 

■乱視あり
・片眼:35万3,000円(税込)
・両眼:70万6,000円(税込)

 

『IPCL』

■国内承認IPCL(通常レンズ・両眼)
・近視 −5.5Dまで:49万円(税込)
・近視 −6.0D以上:53万円(税込)

 

■国内承認IPCL(乱視用レンズ・両眼)
・近視 −5.5Dまで:52万円(税込)
・近視 −6.0D以上:56万円(税込)

 

■国内未承認IPCL(特注レンズ・両眼)
・49万円〜70万6,000円(税込)

 

また、ICLやIPCLは医療費控除の対象となる治療です。年間で支払った医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、確定申告を行うことで税金の還付を受けられる可能性があります。費用面については、こうした制度も含めて検討することが大切です。

 

⑦ 実績

『ICL』

ICLは世界で300万件以上の手術実績があり、日本では2014年に承認されています。長期的なデータが豊富で、実績を重視する方にとって安心材料となります。

 

『IPCL』

IPCLは世界で10万件以上の実績があり、日本での正式承認は2025年と比較的新しいレンズです。今後さらに実績が蓄積されていくことが期待されています。

 

まとめ

ICLとIPCLはどちらも優れた視力矯正手術ですが、

・実績や長期データを重視したい方にはICL

・費用を抑えたい方や弱い近視・遠視・乱視の方にはIPCL

が選択肢となります。最終的には、ご自身の眼の状態やライフスタイルを踏まえ、相談しながら選ぶことが大切です。

 

ICLのメリット・デメリット

ICLは、水晶体を残したまま眼内にレンズを挿入して視力を矯正する治療法です。ここでは、ICLのメリットとデメリットを簡潔に整理します。

 

メリット

・強度近視や乱視にも対応できる
 角膜を削らずに矯正するため、強度近視や乱視でも手術が可能な場合があります。

 

・角膜を削らない
 角膜への負担が比較的少なく、角膜が薄い方でも検討できる可能性があります。

 

・裸眼に近い見え方が期待できる
 眼内レンズによる矯正のため、自然でクリアな見え方が期待できます。

 場合によっては、裸眼よりも色彩の見え方が向上する場合もあります。

 

・裸眼で生活しやすい
 メガネやコンタクトレンズが不要になり、装着や洗浄などの手間がなくなります。

 

・レンズを取り出せる
 視力変化や治療方針の変更に対応しやすいとされています。

 

・手術実績が多い
 世界的に実績が多く、長期データが比較的豊富です。

 

デメリット

・眼内手術によるリスクがある
 感染症や眼圧上昇などの合併症リスクがゼロではありません。

 

・適応検査が必要
 眼の状態によっては手術が適さない場合があります。

 

・費用が高額になりやすい
 自由診療ですが、医療費控除の対象となる治療です。

 

・術後に見え方の変化を感じることがある
 ハローやグレアなどを感じることがありますが、多くは時間とともに軽減します。

IPCLのメリット・デメリット

IPCLは、水晶体を残したまま眼内にレンズを挿入して視力を矯正する治療法です。ここでは、IPCLの主なメリットとデメリットを分かりやすく整理します。

 

メリット

・見え方の質が高い
角膜を削るレーシックと異なり、眼内レンズで矯正するため、コントラスト感度が保たれやすく、鮮やかでクリアな見え方が期待できます。

 

・強度近視や乱視にも対応できる
レーシックでは不適応となる強度近視や乱視でも、IPCLであれば手術が可能な場合があります。国内未承認レンズを含めると、非常に幅広い度数に対応できます。

 

・元の状態に戻せる
角膜を削らないため、必要に応じてレンズを取り出すことで、手術前の状態に戻せる可能性があります。

 

デメリット

・手術適応にならない場合がある
近視の度数が安定していない方や、前房が浅い方、眼内に炎症がある方は、手術が適さない場合があります。

 

・ハロー・グレア現象が起こることがある
光のにじみやまぶしさを感じることがありますが、多くは時間とともに軽減します。

 

・費用が高額になりやすい
健康保険適用外の自費診療ですが、医療費控除の対象となる治療です。ICLと比べると費用を抑えられることがほとんどです。

 

・レンズによっては納期が長い
乱視用や特注レンズでは、手術までに約2ヶ月かかります。

 

・感染症や合併症のリスクがある
 眼内手術のため、感染症などのリスクがゼロではなく、必要に応じてレンズを抜去することがあります。

ICLかIPCLかでお悩みの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

ICLかIPCLかでお悩みの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

IPCLは、強度近視や乱視、遠視でお悩みの方にとって、裸眼での生活を目指すための選択肢のひとつです。ICLでは度数が合わず適応外と判断された場合でも、IPCLであれば矯正が可能となるケースもあります。ただし、すべての方が対象となるわけではないため、眼の状態を正確に確認することが大切です。

 

京都市伏見区のももの木眼科では、患者様一人ひとりの眼の状態やライフスタイルを丁寧に確認し、ICL・IPCLそれぞれの特徴を踏まえたご提案を行っています。「自分はIPCLが受けられるのか知りたい」「まず話を聞いてみたい」という方も、WEB予約やLINEからお気軽にご相談ください。納得したうえで治療を検討していただけるよう、スタッフ一同サポートいたします。

 

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