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【理事長ブログ】IPCLのメリット5つ、デメリット5つ。ICLやレーシックと比較してどう?

2026.02.20
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】IPCLのメリット5つ、デメリット5つ。ICLやレーシックと比較してどう?

メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されたいと考え、視力矯正手術を検討する方が増えています。中でも近年注目されているのが「IPCL(有水晶体眼内レンズ)」です。ICLやレーシックと並ぶ選択肢として知られていますが、「本当に安全なの?」「デメリットやリスクはない?」と不安を感じる方も多いでしょう。IPCLは多くのメリットがある一方で、術後の見え方や合併症、費用面など、事前に理解しておくべき注意点も存在します。



この記事では、IPCLのデメリットを中心にICLやレーシックとの違いも比較しながら、IPCLが自分に合った視力矯正方法かを見極めるために、知っておくべきポイントを丁寧に解説します。

IPCLのメリット

IPCL(有水晶体眼内レンズ)は、水晶体を温存したまま眼内にレンズを挿入する視力矯正手術で、レーシックとは異なる特徴を持っています。近視矯正だけでなく、幅広い屈折異常に対応できる点や、見え方の質の高さなど、多くのメリットがあります。ここではIPCLの代表的なメリットについて詳しく解説します。

 

乱視・遠視・近視に対応している

IPCLは近視だけでなく、強い乱視や遠視にも対応している点が大きな特徴です。屈折異常の種類や度数に応じてレンズを選択できるため、一人ひとりの視力状態に合わせた矯正が可能です。

 

レーシックは角膜形状の制約により適応が限られることがありますが、IPCLは対応できる範囲が広く、これまで視力矯正手術の選択肢が少なかった方にも検討しやすい治療法といえます。

 

サイズの種類が豊富にある

IPCLはレンズサイズのバリエーションが非常に豊富です。眼の大きさや前房の形状には個人差があり、レンズサイズが合わないと術後の合併症リスクが高まる可能性があります。

 

IPCLは細かなサイズ展開があるため、眼の構造に合わせた適切なレンズ選択が可能です。ICLではサイズが合わず不適応となるケースでも、IPCLであれば対応できる場合があり、治療の選択肢が広がります。

 

角膜を削らない

IPCLは角膜を削らずに視力を矯正するため、角膜への負担を抑えられる点がメリットです。レーシックでは角膜を削る必要があり、角膜が薄い方や強度近視の方では手術が受けられない場合があります。

 

一方、IPCLは角膜の厚みに左右されにくく、角膜形状を温存できるため、将来的な角膜トラブルを避けたい方にも適しています。

 

見え方が裸眼に近い

IPCLは眼内にレンズを挿入して屈折を補正するため、光学的な質が高く、裸眼に近い自然な見え方が期待できます。角膜を削るレーシックでは、コントラスト感度の低下やドライアイによる見えにくさが生じることがあります。

 

一方、IPCLやICLは眼内レンズによる矯正のため、鮮明でクリアな視界を得やすく、見え方の質を重視する方にとって大きな利点といえるでしょう。

 

可逆性がある

IPCLはレンズを取り出すことができる「可逆性」を持っています。レーシックでは一度削った角膜は元に戻せませんが、IPCLは将来見え方に変化が生じた場合や、他の治療が必要になった場合でも、レンズを抜去して元の状態に戻すことが可能です。この可逆性は、将来的な視力変化や医療技術の進歩を考慮した際の安心材料となります。

 

強度近視にも対応できる

レーシックでは角膜を削る量に限界があるため、強度近視や強い乱視では不適応となることがあります。IPCLは眼内レンズで矯正するため、強度近視や乱視でも手術が可能です。さらにIPCLは、国内未承認レンズの範囲を含めると非常に幅広い度数に対応できるとされており、これまで視力矯正手術を諦めていた方にも有力な選択肢となります。

IPCLのデメリット

IPCLは、幅広い度数に対応でき、見え方の質も高い視力矯正手術ですが、すべての方が必ず受けられる治療ではありません。治療を検討する際には、メリットだけでなく、デメリットや注意点を正しく理解しておくことが重要です。ここでは、IPCLの主なデメリットについて詳しく解説します。

 

手術適応にならない場合がある

IPCLは誰でも受けられる手術ではなく、眼の状態によっては適応外となる場合があります。具体的には、近視の度数がまだ安定していない方、眼内に炎症がある方、前房(角膜と虹彩の間のスペース)が浅い方などは、手術に適さないと判断されることがあります。

 

安全に手術を行うためには、術前検査で眼の状態を正確に評価することが不可欠です。IPCLを希望していても、検査結果によっては他の視力矯正方法を勧められるケースがある点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

 

ハロー・グレア(ハログレア)現象が起こる

IPCL手術後には、ハロー・グレアと呼ばれる見え方の変化が生じることがあります。ハロー現象とは、光がにじんで見える状態を指し、グレア現象は光の周囲に輪があるように見えたり、強いまぶしさを感じたりする状態です。

 

これは術後ほとんどの方が一度は経験するもので、特に夜間の運転時や暗い場所で気になることがあります。ただし、これらの症状には個人差があり、多くの場合は時間の経過とともに徐々に気にならなくなりますが、ハロー・グレア現象自体が無くなる訳ではないので術前に知っておくべき注意点のひとつです。

 

長期的な実績がまだ多くない

IPCLはICLと構造や考え方が近い治療ですが、ICLと比較すると歴史が浅く、長期的な臨床データはまだ限られています。これまでの報告では安全性や有効性は確認されていますが、「数十年先までの経過」を重視する方にとっては、実績の多さという点で不安に感じる場合もあるでしょう。

 

ただし、使用されている素材や基本的な手術方法はICLと共通しており、極端にリスクが高いというわけではありません。実績の違いをどう捉えるかは、患者様ご自身の価値観による部分も大きいといえます。

 

手術までに時間がかかる場合がある

IPCLはオーダーメイドに近いレンズを使用するため、レンズの種類によっては納期が長くなることがあります。通常のIPCLであれば、ICLと同様にレンズの準備期間は約1週間程度ですが、乱視用IPCLや特注のIPCLの場合、レンズ完成までに約2ヶ月かかることがあります。

 

「できるだけ早く手術を受けたい」「スケジュールが決まっている」という方にとっては、この待機期間がデメリットに感じられることもあります。

 

対応できる眼科が限られている

IPCLは専門性の高い眼内手術であり、すべての眼科で受けられるわけではありません。

 

術前検査、レンズ選択、手術技術、術後管理までを適切に行うには、IPCLに精通した医師と設備が必要です。そのため、対応できる医療機関が限られており、通院距離や通院回数が負担になる場合もあります。

 

費用が高額で保険適用にならない

IPCL手術は健康保険の適用外となる自由診療です。そのため、治療費は全額自己負担となり、決して安い治療ではありません。ただし、ICL手術と比較すると、IPCLの方が費用を抑えられるケースがほとんどです。

ICL手術の費用についてはこちらをご覧ください

 

また、ICLやIPCLは医療費控除の対象となる治療です。年間で支払った医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、確定申告を行うことで税金の還付を受けられる可能性があります。費用面については、こうした制度も含めて検討することが大切です。

 

感染症や合併症のリスクがある

IPCLは眼内にレンズを挿入する手術であるため、感染症や合併症のリスクがゼロではありません。万が一、感染が起こった場合には、レンズを抜去して治療を行う必要があります。ただし、適切な手術手技と術後管理を行うことで、リスクは最小限に抑えられます。

IPCLとその他の治療法の違い

視力矯正手術にはIPCLのほか、ICLやレーシックといった選択肢があります。それぞれ仕組みや特徴が異なるため、違いを理解したうえで自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

 

ICLとの違い

IPCLは、EyeOL社(イギリス)が開発した有水晶体眼内レンズで、日本では2025年4月に正式承認された比較的新しいレンズです。一方、ICLはスター社(アメリカ)が製造するレンズのみを指します。そのため、IPCLをICLという名称で紹介している施設もありますが、厳密には両者は別のレンズです。

 

ただし、術後の視力改善効果や合併症のリスクについては、IPCLとICLはほぼ同等といわれています。主な違いとしては、IPCLは素材がアクリルでICLよりやや硬い点、費用が比較的抑えられる点、乱視用や特注レンズでは納期が長くなる場合がある点が挙げられます。ICLは実績が非常に多く、素材が柔らかいことが特徴です。

 

IPCL ICL
費用 両眼49万円〜 両眼66万円〜
素材 アクリル(ICLと比べると硬い) コラマー(非常に柔らかい)
手術数 世界10万件以上 世界300万件以上
国内承認時期 2025年 2014年
納期の目安 最短1週間〜最長2ヶ月 約1週間

 

レーシックとの違い

レーシックは角膜を削って屈折を調整する視力矯正手術で、IPCLやICLとは根本的に仕組みが異なります。レーシックは比較的費用が抑えられ、手術までの期間が短い一方、角膜を削るため可逆性がなく、角膜の厚みや近視の度数によっては適応外となることがあります。

 

これに対し、IPCLは角膜を削らず、眼内にレンズを挿入して矯正する方法です。角膜への負担が少なく、強度近視にも対応しやすい点が特徴で、将来的にレンズを取り出せる可能性がある点もレーシックとの大きな違いといえるでしょう。

 

IPCL レーシック
費用 両眼49万円〜 両眼20〜30万円
手術方法 眼内にレンズを挿入して矯正 角膜を削って屈折を調整
可逆性 レンズを抜去し元に戻せる 元に戻せない
対応可能度数 強度近視・乱視にも対応可 度数・角膜の厚みに制限あり

IPCLのデメリットに不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

IPCLのデメリットに不安がある方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

IPCLは見え方の質や対応できる度数の幅が広い一方で、適応条件や術後の見え方、費用面など、不安を感じやすい治療でもあります。大切なのは、インターネットの情報だけで判断せず、ご自身の眼の状態に本当に合った治療かどうかを専門医と一緒に確認することです。

 

ももの木眼科では、IPCLやICLについて丁寧なICLWEB説明会と適応検査を行い、メリットだけでなくデメリットも含めてわかりやすくご説明しています。「自分にIPCLが合うのか知りたい」「不安を解消してから検討したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。WEB予約やLINEからのお問い合わせも可能です。

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