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【理事長ブログ】緑内障になってから失明までの期間は?割合は?眼科医が解説します

2026.01.23
この記事を監修した人

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医療法人P.I ももの木眼科 理事長。日本眼科学会認定 眼科専門医として、眼科領域における高度な専門性と確かな臨床実績があります。屈折矯正手術、特に ICL・IPCL(眼内コンタクトレンズ)手術を得意とし、丁寧な適応評価と術後フォローまで一貫した診療を行っています。白内障・緑内障診療にも精通し、大学病院レベルの高度な手術を地域の身近なクリニックで実現できる体制を構築しています。京都府眼科医会理事として地域医療の発展にも尽力し、地域の皆さまが安心して相談できる“目の専門医”として、わかりやすい医療情報の発信に努めています。

【理事長ブログ】緑内障になってから失明までの期間は?割合は?眼科医が解説します

緑内障は、日本人の中途失明原因の第1位とされる病気です。しかし、「緑内障と診断されたらすぐに失明するのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。

 

実際のところ、失明までの期間は人によって大きく異なり、早期発見と適切な治療を行えば、多くの方が生涯にわたって視力を保つことができます。一方で、治療を中断したり放置したりすると、ゆっくりと視野が欠けていき、最終的に失明に至ることもあります。

 



本記事では、緑内障が進行して失明に至るまでの一般的な期間や、その進行速度を左右する要因、そして早期発見の重要性について、日本眼科学会認定 眼科専門医の視点からわかりやすく解説します。

緑内障になってから失明までの期間はどれくらい?

緑内障で失明に至るまでの期間は、人によって大きく異なります。進行の速さは、緑内障の種類や眼圧の高さ、治療の有無、年齢、生活習慣、合併症などによって左右されます。

 

特に初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに視野が狭くなっていくことがあります。発見が遅れるほど、視野の回復が難しくなるため、早期に異常を見つけることがとても大切です。

 

失明に至るケースだけを見ても、発症からの期間は【10~20年ほど】となります。ここからも、緑内障の進行が非常に緩やかであることが分かります。

 

進行速度は個人差が大きい

緑内障の進行速度には大きな個人差があります。生活習慣や治療の有無、遺伝的要因など、さまざまな要素が影響するためです。定期的に眼科検診を受け、早期に治療を始めた人は、進行を抑えて視力を長く保てることが多いとされています。

 

一方で、治療を中断したり眼圧のコントロールが不安定な場合、進行が早まることがあります。強度近視や糖尿病、高血圧などの持病がある人、家族に緑内障の方がいる人も注意が必要です。緑内障は自覚症状が出にくく、気づいたときにはすでに視野が欠けていることもあります。そのため、症状がなくても医師の指示に従い、治療と通院を続けることが大切です。

 

急性緑内障発作の場合

急性緑内障発作は、眼の中の房水の流れが急に悪くなり、眼圧が一気に上昇することで起こります。急激な眼圧上昇は視神経に強い負担をかけ、場合によっては1日で失明に至ることもあります。

 

そのため、早急な治療が必要です。突然の強い目の痛みや頭痛、吐き気、充血、かすみ、光を見ると虹のような輪が見えるなどの症状が出た場合は、迷わず眼科を受診してください。緊急の対応により、視力を守れる可能性が高まります。

 

このように、ひとくちに緑内障といっても様々なタイプがあるので、進行には大きな個人差があります。生活習慣や治療の継続状況によっても変わるため、早期発見と治療の継続が何より大切です。不安を感じたら、自己判断せず早めに眼科を受診しましょう。

 

緑内障で失明する人の割合

緑内障は日本人の中途失明原因の第1位とされていますが、実際に失明に至る人は全体の【約5%】程度といわれています。つまり、ほとんどの方は早期に発見し、適切な治療を続けることで進行を抑えながら視力を保てています。

 

一方で、治療を途中でやめたり、通院や検査を怠ったりすると、視野の欠けが広がり、最終的に失明することもあります。緑内障は一度失った視野を取り戻すことができないため、早期発見と治療の継続がとても重要です。

 

点眼薬やレーザー、手術などの治療法を根気強く続けることで、生涯にわたり視力を維持できる可能性が高くなります。

 

緑内障の原因を種類別に解説

緑内障は、眼球の奥にある視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく病気です。原因は一つではなく、眼圧の上昇、房水(ぼうすい)の排出障害、加齢、遺伝、全身疾患など、複数の要素が関係しています。緑内障は大きく5つの種類に分類され、それぞれで発症の仕組みや原因が異なります。ここでは代表的な5つのタイプについて、わかりやすくご説明します。

 

原発開放隅角緑内障

日本人に最も多いタイプで、緑内障全体の約7割を占めます。房水の出口(隅角)は開いているものの、線維柱帯というフィルター部分が目詰まりを起こして房水の排出が悪くなり、眼圧が上昇します。明確な原因は解明されていませんが、加齢や遺伝、生活習慣などが関係していると考えられています。

 

進行はゆっくりで自覚症状が出にくく、気づいたときには視野が欠けていることもあります。

 

原発閉塞隅角緑内障

 房水の出口である隅角が狭く、房水が流れにくくなるタイプです。特に中高年の女性や遠視の人に多く見られます。瞳孔が開いたときに虹彩(こうさい)が前方に押し出され、房水の通り道をふさいでしまうことで眼圧が急上昇します。

 

その結果、強い目の痛みや頭痛、吐き気、視界のかすみを伴う「急性緑内障発作」を起こすことがあります。発作を放置すると短期間で視神経が障害される危険があるため、早期治療が必要です。

 

正常眼圧緑内障

日本人に多いタイプで、眼圧が正常範囲内でも発症します。視神経が圧力に弱かったり、血流が悪くなったりすることで障害を受けると考えられています。血行不良、低血圧、睡眠時無呼吸症候群、ストレスなどが関係しており、眼圧が正常なため見逃されやすいのが特徴です。眼底検査やOCT(光干渉断層計)による視神経の観察が、早期発見の鍵になります。

 

先天緑内障

生まれつき房水の排出路が未発達なために起こるタイプです。生後まもなくから乳幼児期に発症し、黒目が大きく見える「牛眼(ぎゅうがん)」や涙目、まぶしがる、黒目の濁りなどの症状を示します。発見が遅れると視力の発達にも影響するため、早期の診断と手術治療が重要です。基本的に問題がありそうな場合は、小児科の先生が眼科受診を手配してくれます。

 

続発緑内障

他の病気や外傷、薬の影響などによって起こるタイプです。糖尿病網膜症、ぶどう膜炎、外傷後の瘢痕、またはステロイド薬の長期使用などが原因となり、房水の排出が妨げられます。原因疾患の治療と並行して、眼圧を下げる治療を行うことが大切です。

 

このように、緑内障は種類によって原因や発症の仕組みが異なりますが、いずれも放置すると視神経の障害が進行し、失明に至るおそれがあります。症状がなくても定期的に眼科で検査を受け、早期発見と継続的な治療を心がけることが大切です。

 

緑内障の検査方法

緑内障の診断は、眼圧や視神経、視野などを多角的に調べることで行われます。ここでは代表的な5つの検査を紹介します。

 

眼圧検査

目の中の圧力を測定し、眼圧が高いかどうかを確認します。空気を当てて測る非接触型が一般的で、痛みはほとんどありません。眼圧が正常でも発症することがあるため、この検査だけで診断はできません。眼圧が正常の場合でも、その方の普段の基準の眼圧の値を知る必要があるので非常に重要な検査です。

 

隅角検査(ぐうかくけんさ)

房水の通り道である「隅角(ぐうかく)」の広さを調べ、閉塞の有無を確認します。点眼麻酔をして専用レンズで観察し、緑内障のタイプが「開放隅角緑内障」か「閉塞隅角緑内障」かを診断できます。 閉塞隅角緑内障は急激な眼圧上昇を招き、急性緑内障発作を引き起こすこともあるため、早期発見が特に重要です。

 

眼底検査

瞳孔を通して視神経の状態を直接観察する検査です。視神経の凹みや変化を確認し、緑内障の有無や進行度を判断します。

 

視野検査

見える範囲(視野)に異常がないか、欠けている部分がないかどうかを調べます。自覚しにくい初期の視野異常も確認でき、進行状況の把握に重要です。

 

OCT検査(光干渉断層計)

光干渉断層計を使って網膜や視神経の断面を画像化し、神経線維層の厚みを測定します。痛みはなく、この厚みの変化をμm(マイクロメートル)単位で捉えることができるため、視野異常が出る前のごく初期の変化を捉えることも可能です。緑内障の早期発見と経過観察において、非常に有用な検査です。

 

緑内障の治療方法

緑内障治療の目的は、視神経への負担を減らし、進行を抑えることです。その中心となるのが眼圧を下げる治療で、「薬物療法」「レーザー治療」「手術」の3つの方法があります。

 

薬物療法(点眼)

最も一般的な治療で、眼圧を下げる効果のある点眼薬を使用します。1種類で効果が不十分な場合は、複数の点眼薬を組み合わせて使用します。

 

・メリット
最大のメリットは、手軽さと安全性です。手術などと比べて体への負担が少なく、目薬を1日1〜2回さすだけで、眼圧を下げる効果が期待できます。

 

・デメリット
毎日の点眼を継続する必要があり、忘れると効果が落ちてしまいます。充血やまぶたの黒ずみ、ドライアイといった副作用が出ることもあり、十分な効果が得られない場合は他の治療法が検討されます。

 

レーザー治療

点眼で効果が不十分な場合に行われます。代表的な治療法には、SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)やLI(レーザー虹彩切開術)があり、房水の排出を改善して眼圧を下げます。

 

・メリット
短時間(5分程度)で痛みが少なく、体への負担が軽いことが特徴です。点眼薬の量を減らせることもあり、日常生活への影響も少ない治療です。

 

・デメリット
効果の持続には個人差があり、1〜2年で再治療が必要になることがあります。また、眼の状態によってはレーザーが適応にならない場合もあります。

 

手術

薬やレーザーで眼圧が下がらない場合に検討されます。代表的なのは線維柱帯切開術(トラベクロトミー)や線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)で、房水の排出路を確保して眼圧を下げます。ももの木眼科では白内障手術と同時に日帰りで行うことも可能です。

 

・ メリット
他の治療法よりも眼圧を大きく下げ、長期的なコントロールが期待できます。白内障と同時手術で負担を軽減できる点も利点です。

 

・ デメリット
感染や眼圧変動などの合併症リスクがあり、術後は安静と通院管理が必要になります。

緑内障かもしれないと不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

緑内障かもしれないと不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

「もしかして緑内障かも…」「最近視界に違和感がある」といった不安をお持ちの方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください。

 

ももの木眼科では、緑内障の専門医である理事長が、緑内障の早期発見から治療、手術までを丁寧にサポートしています。最新の検査機器を用い、患者様一人ひとりに合った治療をご提案いたします。Web予約やLINE公式アカウントからもご予約・ご質問が可能です。

 

ももの木眼科では緑内障に関するお悩みから対処法まで、安心してご相談いただける体制を整えていますので、小さな不安は放置せず、お気軽にお問い合わせください。

 

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