
「最近、視界がかすむ」「以前より光がまぶしく感じる」「メガネを変えてもはっきり見えない」それは、白内障の初期症状かもしれません。
白内障は、目の中でレンズの役割をする「水晶体」が濁ることで、視界がぼやけたり、色がくすんで見えたりする病気です。多くは加齢によって起こりますが、糖尿病やアトピー性皮膚炎、紫外線なども原因となります。
初期のうちは自覚症状が軽く、疲れ目や老眼と勘違いして放置されることも少なくありません。この記事では、白内障の初期症状を7つのチェックポイントで解説し、自分でできるセルフチェック方法や受診の目安も紹介します。早期に気づくことで、進行を抑え、日常生活への影響を軽減できます。
白内障の初期症状
白内障は、目の中でレンズの役割を持つ「水晶体」が濁ることで起こる病気です。進行すると視力の低下や視界のぼやけが強くなりますが、初期のうちは軽い見え方の違和感として現れます。多くの方が「疲れ目」や「老眼」と勘違いしてしまい、受診が遅れるケースも少なくありません。
ここでは、白内障の主な初期症状を7つに分けて解説します。早めに気づくことで、進行を抑えたり、生活への影響を軽くすることができます。
視界がかすんで見える
白内障の最も代表的な初期症状です。水晶体が少しずつ濁り始めると、光が乱反射して網膜にうまく届かなくなり、視界全体が白っぽくかすんで見えるようになります。
特に晴れた屋外や蛍光灯の下で「モヤがかかったように見える」と感じる方が多いです。メガネやコンタクトを変えても改善しない場合は、白内障の可能性が高いでしょう。
光をまぶしく感じる
水晶体が濁ると、光が内部で散乱してしまい、少しの光でも強く感じるようになります。これを「グレア」と呼び、太陽光や車のヘッドライト、反射光などが特にまぶしく感じます。夜間運転時に「対向車のライトがまぶしくて見づらい」と感じるのも典型的な症状です。
ものが見えにくくなる
白内障が進むにつれて、水晶体を通る光の量が減少し、網膜に届く映像が暗くなります。その結果、全体的に「見えにくい」「コントラストが弱い」といった感覚が強くなります。テレビやスマートフォンの文字が読みづらい、顔が判別しにくいといった日常的な不便を感じたら注意が必要です。
ものが二重に見える
初期の白内障では、片目で見ても物が二重や三重に見えることがあります。これは水晶体の一部が濁ることで光が異なる方向に屈折し、複数の像を結ぶためです。両目では補い合って気づかないこともありますが、片目ずつ確認すると症状を自覚しやすくなります。
目が疲れやすくなる
焦点を合わせる水晶体が濁ることで、ピント調節に負担がかかり、目の疲れを感じやすくなります。特に長時間の読書やスマートフォン操作のあとに、目の奥の重さや痛み、乾燥感を感じる方もいます。疲れ目と思い込みやすい症状ですが、加齢とともに進行する場合は白内障の初期サインである可能性があります。
暗がりで見えづらくなる
暗い場所での見えにくさも白内障の初期にみられる特徴です。水晶体の濁りによって光の透過量が減るため、明るい場所では問題なくても、夕方や夜間など光が少ない環境で視力が落ちたように感じることがあります。暗い場所での作業や夜間の運転時に見づらさを感じるようになった場合は、白内障の進行による光の通りにくさが関係している可能性があります。
メガネやコンタクトの度が合わなくなる
白内障が進むと、眼内で光の屈折が変化するため、メガネやコンタクトの度数が合わなくなることがあります。「新しいメガネに変えても見え方が安定しない」「すぐに合わなくなる」といった場合は、メガネが合わないのではなく水晶体の濁りが原因かもしれません。何度も度数を変える前に、眼科で白内障の有無を確認しましょう。
まとめ
白内障の初期症状は、見え方のかすみやまぶしさ、暗所での見づらさなど、日常の小さな変化として現れます。初期段階では点眼治療や生活習慣の工夫で進行を遅らせることも可能です。
40歳を過ぎたら、見え方の違和感を感じた際に早めの検査を受けることで、視力の低下や生活の質の低下を防ぐことができます。気になる症状がある場合は、眼科での精密検査をおすすめします。
白内障のセルフチェック10項目
白内障はゆっくりと進行するため、初期の段階では気づきにくい病気です。「疲れ目かな」「年のせいかも」と思っているうちに、知らず知らず進行しているケースも少なくありません。 以下の10項目は、白内障の早期発見につながるセルフチェックリストです。いくつか当てはまる場合は、白内障の可能性があるため、眼科での検査をおすすめします。
1.50歳以上である
白内障は加齢が最も大きな原因です。早い方では40代から発症し、60代以上ではほとんどの方に濁りが見られます。加齢による水晶体の変化は自然な老化現象の一つですが、視力低下を防ぐためには定期的なチェックが大切です。
2.細かい字を読むと疲れやすくなった
新聞やスマートフォンの文字を長時間見ていると目が疲れる、ピントが合いにくいと感じる場合は、白内障の初期サインかもしれません。水晶体が濁ると焦点を合わせづらくなり、ピント調節に負担がかかります。
3.天候によって見え方が安定しないと感じる
曇りの日は見やすいのに、晴れた日はまぶしく感じるなど、天候によって見え方にムラがある場合も注意が必要です。これは水晶体の濁りによって光の通り方が変化し、光量に影響を受けやすくなっているためです。
4.晴れた日にまぶしさが辛いと感じることがある
日光や蛍光灯の光が強く感じたり、反射光がまぶしくて目を開けにくい場合は、白内障による「グレア(まぶしさ)」が原因かもしれません。光が濁った水晶体で乱反射することで、必要以上に強い光を感じてしまいます。
5.夜間は光がくっきり見えず、にじんでしまう
夜の街灯や車のライトがにじんで見える、対向車の光がまぶしくて運転しづらい。このような症状も白内障の典型的なサインです。暗い環境では瞳孔が開き、濁った部分を通る光の割合が増えるため、見え方に影響が出やすくなります。
6.片目をつぶるとものが二重、三重に見える
片目で見ているのに像が複数に重なって見える場合、水晶体の一部に濁りが生じ、光が乱反射している可能性があります。両目では補い合って気づきにくいため、片目ずつ確認するのがポイントです。
7.眼鏡を作ってすぐに合わなくなってしまった
白内障が進行すると、眼内の光の屈折が変化し、視力が安定しなくなります。その結果、メガネやコンタクトを作り直してもすぐに度が合わなくなったり、見え方が不安定になることがあります。何度も度数を変えている場合は、一度眼科で白内障の有無を確認しましょう。
8.老眼鏡を使わなくなった
一見「老眼が治った」と思うかもしれませんが、実は白内障が進行すると近くが見やすくなることがあります。これは「近視化」と呼ばれ、濁った水晶体が光を強く屈折させるために起こります。
この場合は、近くが見えやすくなった代わりに遠くが見えにくくなっているはずなので、老眼鏡が不要になった場合も油断せず、見え方の変化をチェックしましょう。
9.長期間ステロイドの処方を受けている
ステロイド薬(内服薬・点眼薬・吸入薬など)を長期間使用している方は、薬の副作用で白内障を発症しやすい傾向があります。特に喘息やアトピー性皮膚炎の治療中の方は、定期的に眼科検査を受けておくことが望ましいです。
10.糖尿病を患っている
糖尿病は白内障の発症リスクを高める代表的な疾患です。血糖値が高い状態が続くと、水晶体の代謝バランスが崩れ、濁りが生じやすくなります。血糖コントロールと並行して、目の検査を定期的に受けることが大切です。
まとめ
白内障は加齢や生活習慣、疾患など、さまざまな要因で進行します。これらのチェック項目に複数当てはまる場合は、見え方の変化を記録しておくことも有効です。白内障は早期に発見すれば、進行を遅らせることや、適切なタイミングで治療を受けることができます。「最近見え方が変わった」「光がまぶしい」と感じたら、まずは眼科での精密検査を検討しましょう。
白内障の治療方法
白内障の治療は、進行の程度によって異なります。
〈初期段階〉
症状が軽い場合は、点眼薬(抗酸化成分など)で進行を遅らせる治療が行われます。
点眼薬で濁った水晶体を元に戻すことはできませんが、進行を抑える効果が期待できます。
〈進行した場合〉
視力の低下やまぶしさが強くなり、生活に支障を感じるようになった場合は、手術による治療が必要です。白内障手術は、濁った水晶体を除去し、代わりに眼内レンズを挿入する日帰り手術です。手術では、主に保険適用の単焦点眼内レンズを使用することになり、遠くか近くのどちらかにピントを合わせます。
また、希望される方には、遠くと近くの両方に焦点を合わせる多焦点眼内レンズを選ぶことも可能です。 患者様一人ひとりの見え方や生活スタイルに合わせて、最適な方法を提案します。
白内障かもしれないと不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

「もしかして白内障かも?」と感じたら、まずは正確な診断のために眼科での検査が大切です。白内障は加齢によって誰にでも起こりうる身近な目の病気ですが、早期の発見と定期的な経過観察により、進行を遅らせたり、生活に支障のない視力を保ったりすることが可能です。
京都市伏見区のももの木眼科では、白内障の診断から手術前の詳細な検査まで、患者様一人ひとりの目の状態やライフスタイルに合わせた丁寧な診察を行っています。最新の検査機器と経験豊富な医師が、あなたの目の健康をしっかりサポートいたします。症状や検査に不安がある方も、どうぞお気軽にご相談ください。





