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【理事長ブログ】緑内障手術の費用はいくら?保険適用?高額療養費の申請方法など

2025.10.30
【理事長ブログ】緑内障手術の費用はいくら?保険適用?高額療養費の申請方法など

緑内障は、視神経が障害されることで視野が徐々に狭くなっていく慢性の病気です。初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行しますが、一度失われた視野は回復しません。進行すると視野の欠けが広がり、最終的には視力の中心部分まで侵され、失明に至る可能性もあります。点眼薬やレーザー治療で効果が不十分な場合、手術が検討されます。

 

しかし、「手術費用はいくらかかるの?」「保険は適用されるの?」と不安に思う方も多いでしょう。本記事では、手術法ごとの費用相場や保険制度、高額療養費制度の活用方法、さらに費用を抑えるためのポイントを眼科医の視点からわかりやすく解説します。

緑内障の手術にかかる費用は?

緑内障は、眼圧という目の中の圧力が高まり、視神経が圧迫・損傷されることで視野が欠けていく病気です。自覚症状がほとんどないまま進行し、一度失われた視野は回復しません。治療の目的は、眼圧を下げて進行を防ぐことにあります。目薬で十分な効果が得られない場合や目薬の副作用が強く出て目薬が使えない場合などに、手術が検討されます。

 

手術費用は方法や条件によって異なり、片眼で数万円から10万円以上になることもあります。健康保険が適用されれば自己負担は医療費の1〜3割となり、高額療養費制度の利用でさらに費用は軽減できます。

 

レーザー手術(SLT)

レーザー手術は、目薬の代わりにレーザーで眼圧を下げる方法です。正式名称をレーザー線維柱帯形成術(SLT)といい、房水の出口である線維柱帯にレーザーを当てて房水の通りを改善し、眼圧を下げます。痛みや合併症はなく、生活の制限もないため、日帰りで行えます。

 

当院での費用目安(片眼)

1割負担:10,500円

2割負担:18,000円

3割負担:31,300円

 

当院での費用目安(両眼)

1割負担:18,000円(※同月日に両眼施術の場合)

2割負担:18,000円(※同月に両眼施術の場合)

3割負担:60,600円

 

目薬によるアレルギーや副作用、毎日の点眼が難しい方にも有効な治療法です。

閉塞隅角緑内障の予防・治療で行うレーザー虹彩切開術というものもありますが、こちらはやや特殊なレーザー治療ですので対象となる方は非常に少ないです。

 

観血的手術

観血的手術とは、極小のメスなどを使って、出血を伴ういわゆる一般的にイメージする手術のことです。薬やレーザーでも眼圧が下がらない場合に検討されるのが「手術」です。緑内障手術もあくまで眼圧を下げるためのもので、緑内障が治ることはありませんのでご注意ください。

 

緑内障手術には、房水の排出経路に働きかける様々な術式があります。大きく分けて、線維柱帯切開術(トラベクロトミー)系の手術と線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)系の手術に分けられます。ももの木眼科では白内障手術と同時に行う線維柱帯切開術(トラベクロトミー)を日帰りで行っております。その他の手術がより適切と判断される場合には、責任を持って連携先の病院をご紹介いたします。

 

線維柱帯切開術(トラベクロトミー)※3割負担

費用:約5万円〜10万円

 

低侵襲緑内障手術(MIGS)※3割負担

特殊な器具をもちいて線維柱帯切開術(トラベクロトミー)を行う手術です

費用:約5万円〜10万円

 

線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)※3割負担

費用:約5万円〜10万円

 

チューブシャント手術(インプラント)※3割負担

費用:約5万円〜10万円

緑内障手術は実際はもっと高額な費用がかかりますが、1ヶ月のうちに自己負担となる金額には限度額があり、よほど収入の多い方以外は上記の金額で収まります。

※1割負担・2割負担の方は、高額療養費制度により原則1か月あたり18,000円以上はかかりません(所得により異なる場合があります)。

 

これらの手術は日帰りで行える場合もありますが、術式や合併症リスクのある手術は1週間前後の入院が必要になることがあります。入院時は手術費に加えて、1日あたり数千〜1万円程度の入院費が加算されます。

 

緑内障の手術にかかる時間や入院日数は?

緑内障手術は、手術方法や患者さんの状態によって所要時間や入院日数が異なります。代表的なものは以下の通りです。

 

レーザー手術(SLT)

手術時間:片眼 約3分

麻酔方法:点眼による局所麻酔

・入院日数:不要(日帰り)

・術後安静:不要

再診:1週間程度で受診し眼圧測定

 

観血的手術(MIGS・線維柱帯切開術・線維柱帯切除術など)

 

線維柱帯切開術(トラベクロトミー) 

 

・手術時間:片眼約10分 

・麻酔方法:点眼による局所麻酔

・入院日数:不要(日帰り)

・術後安静:手術当日のみ

再診:翌日受診、その後1週間程度で受診

 

低侵襲緑内障手術(MIGS)

・手術時間:片眼 約10分   

・麻酔方法:点眼による局所麻酔

・入院日数:不要(日帰り)

・術後安静:手術当日のみ

再診:翌日受診、その後1週間程度で受診

 

線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)

・手術時間:片眼 約20分

・麻酔方法:点眼による局所麻酔

・入院日数:1週間程度の入院、場合によっては日帰りも可能

・術後安静:術後3日程度

再診:術後3ヶ月まではこまめな受診が必要

 

チューブシャント手術(インプラント)

・手術時間:片眼 約30分

・麻酔方法:点眼による局所麻酔

・入院日数:1週間程度の入院、場合によっては日帰りも可能

・術後安静:術後3日程度

再診:術後3ヶ月まではこまめな受診が必要

 

レーザー手術は切開を伴わず、身体への負担が少ないため日帰りが可能で、術後の制限はありません。一方、観血的手術は切開を伴い、術後点眼が必須で手術によっては安静や入院が必要になるものもあります。両眼手術の場合は片眼ずつ間隔をあけて行うのが一般的で、その分通院や入院の回数も増えます。

 

術後は一時的な視界のかすみや異物感が生じる場合があります。日常生活や仕事への復帰には個人差があるため、医師の指示に従い無理のないスケジュールを組むことが大切です。

 

緑内障の手術以外の治療法と費用

緑内障は、視神経が障害されて視野が欠けていく病気で、一度失った視野は回復できません。そのため治療の目的は、眼圧を下げて進行を防ぐことにあります。手術以外の治療は主に薬物療法(目薬)とレーザー治療です。

 

薬物療法(目薬)

・房水の産生を抑える、または排出を促す作用のある点眼薬を使用

・症状に応じて1種類または複数を併用

・副作用:充血、目のかゆみ、ドライアイ、まぶたの色素沈着など

費用目安(3割負担):月約1,000〜3,000円(薬の種類・本数による)

 

レーザー治療(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術)

・線維柱帯にレーザーを照射し、房水の通りを改善して眼圧を下げる

・切開を伴わず短時間で終了、日帰り可能

・効果は1〜2年持続することが多く、必要に応じて再施行可能

 

当院での費用目安(SLT)

・片眼:1割負担 10,500円 / 2割負担 18,000円 / 3割負担 31,300円

・両眼:1割負担 18,000円(同月日施術時) / 2割負担 18,000円(同月施術時) / 3割負担 60,600円

 

これらの治療で眼圧をコントロールできない場合に観血的手術が検討されます。早期発見・早期治療により、手術を回避できるケースも少なくありません。

 

緑内障の手術・治療にかかる費用は保険適用

緑内障の手術やレーザー治療は、すべて健康保険が適用されます。治療目的の医療行為なので、公的医療保険制度により自己負担は1割・2割・3割のいずれかになります。(年齢・所得により異なります)

 

手術そのものにも保険が適用されますし、そのほか、診察料・術前検査・薬代・入院費用も保険が適用されます。ただし、個室代や食事代などの任意費用は自己負担です。

 

さらに高額療養費制度を利用すれば、1か月の自己負担額に上限が設定され、超えた分は払い戻されます。「限度額適用認定証」を事前に取得して提示すれば、窓口支払いも上限額までに抑えられます。

保険と制度を組み合わせることで、経済的負担を大きく軽減しながら安心して治療を受けられます。

 

緑内障の手術費用が高い場合には高額療養費も申請できる

緑内障の手術や入院で医療費が高くなったとき、高額療養費制度を使うと、支払う金額を大きく減らすことができます。

 

これは、国の健康保険の仕組みのひとつで、「1か月に払う医療費が、あなたの収入や年齢に応じた上限額を超えた分は払い戻します」という制度です。

 

たとえば、3割負担で手術や入院をすると、数十万円の請求になることがあります。でも、この制度を使えば、収入ごとに決められた上限(例:一般的な収入の方なら約8万円程度)までしか自己負担しなくてよく、それ以上の金額はあとから戻ってきます。

 

さらに、あらかじめ「限度額適用認定証」を申し込んでおくと、窓口での支払い自体が上限額までに抑えられ、払いすぎて後から返金を待つ必要もなくなります。

 

また、ももの木眼科では「オンライン資格確認」というシステムを導入しておりますので、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録されている場合、事前の申請なしで、窓口での支払いが自動的に自己負担限度額までとなります。

 

当院では、以下のような年収別の限度額目安をご案内しています(70歳未満の場合)。

・年収約1,160万円〜:約25万円程度

・年収約770〜1,160万円:約17万円程度円

・年収約370〜770万円(一般的な所得層):約8万円程度円

・年収〜370万円:57,600円

・住民税非課税世帯:35,400円

 

事前に「限度額適用認定証」を取得し、医療機関の窓口に提示すれば、支払い時から上限額までの請求となり、後から払い戻しを受ける手間も省けます。

 

必要書類

・高額療養費支給申請書(保険者から入手)

・医療費の領収書(原本)

・健康保険証

・振込口座の情報

・印鑑(必要な場合)

 

申請方法

 

1. 事前申請(限度額適用認定証)

加入している健康保険組合や国民健康保険窓口に申請し、発行された認定証を医療機関に提示します。

 

2. 事後申請

一旦自己負担分を支払い、翌月以降に申請書と領収書を提出。審査後、超過分が口座に振り込まれます。

 

世帯合算や複数医療機関分の合算も可能なため、緑内障手術のように費用がまとまってかかる場合は、事前の活用がおすすめです。

緑内障の手術を検討されている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

緑内障の手術を検討されている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

緑内障は早期発見・早期治療が何より大切です。「手術が必要と言われたけれど費用や期間が不安」「どの治療法が自分に合うのか知りたい」など、お悩みや疑問は一人で抱え込まず、ぜひ京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください。

 

ももの木眼科では、緑内障の早期発見や進行度を正確に把握するために必要な検査設備を整えております。また、日本眼科学会眼科専門医である理事長が、豊富な治療経験をもとに、一人ひとりに合った治療方法を検討し、治療を監修します。

 

手術の必要性や費用、保険制度までわかりやすくご説明し、安心して治療を受けられるようサポートします。ご予約やご質問は、お電話はもちろん、LINE公式アカウントからも可能です。

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