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【理事長ブログ】緑内障の治療法3つ。メリット・デメリットや費用・期間も徹底解説

2025.10.23
【理事長ブログ】緑内障の治療法3つ。メリット・デメリットや費用・期間も徹底解説

「緑内障と診断されたけれど、どんな治療法があるの?」「治療を始めたら、ずっと続くの?」緑内障と診断されると、今後の治療について多くの疑問や不安が浮かんでくることでしょう。緑内障は、中途失明の原因第1位とされており、早期発見・早期治療が何よりも大切です。一度失われた視機能は元に戻らないため、進行を抑えるための治療が基本となります。生涯にわたって視機能を維持できるように最適な治療を早期に開始し、継続する必要があります。



適切な治療を早期に開始し、継続することで、緑内障の治療法は、「薬物療法(点眼薬)」「レーザー治療(SLT)」「手術」の大きく3つに分けられます。どの治療法が最適かは、緑内障のタイプや進行度、患者様一人ひとりのライフスタイルなどによって異なります。この記事では、それぞれの治療法のメリット・デメリット、治療にかかる期間や費用について詳しく解説します。

緑内障の治療法3つ

緑内障は目の中の圧力である眼圧の高さによって視神経が障害され、視野(見える範囲)が少しずつ狭くなっていく進行性の病気です。障害されてしまった視神経を治すことは現代の医学では不可能です。そのため、緑内障治療の目的は“治す”ことではなく、眼圧を下げて“進行を防ぐ・遅らせる”ことにあります。そのための治療の柱となるのが、「薬物療法(点眼薬)」「レーザー治療(SLT)」「手術」の3つの選択肢です。

 

病状に応じてこれらを単独、あるいは組み合わせて治療を進めます。どの治療法にもメリット・デメリットがあり、ご自身の状態を正しく理解し、納得して治療法を選択することが、生涯にわたって大切な視力を守るための第一歩となります。

 

薬物療法(点眼薬)

多くの緑内障治療において基本となる方法です。主に眼圧を下げる効果がある点眼薬(目薬)を用います。1種類の点眼薬で効果が不十分な場合は、複数の種類を組み合わせてより効果的な眼圧コントロールを目指します。

 

メリット

点眼薬の最大のメリットは、手軽さと安全性です。手術などと比べて体への負担が少なく、目薬を1日1〜2回さすだけで、眼圧を下げる効果が期待できます。

 

デメリット

毎日欠かさず決まった回数の点眼をする必要があります。継続が難しい方にとっては負担となることがあります。点眼を忘れたり、自己判断で中断したりすると、病気が進行するリスクがあります。さらに、緑内障の目薬はドライアイになったり、目が充血したり、目の周りが黒ずんだりするという副作用が多いです。目薬だけで眼圧が十分に下がらない場合には、他の治療法への切り替えが必要になることもあります。

 

向いている人

・初期の緑内障の方

・レーザー治療・手術に抵抗がある方

・日々の点眼スケジュールをきちんと守り、継続できる方

 

レーザー治療(SLT)

点眼薬で副作用が強く出たり、眼圧のコントロールが難しい場合などに選択されるのが「レーザー治療(SLT)」です。SLT(Selective Laser Trabeculoplasty:選択的レーザー線維柱帯形成術)は、低出力のレーザーで線維柱帯という組織に照射します。これにより、排水口の細胞が活性化され、房水の流れがスムーズになり、結果として眼圧が下がります。

 

メリット

レーザー治療は短時間(3分程度)で終わり、痛みもほとんどない非常に安全な治療です。術前の準備や術後の生活制限も特にないため、ご希望があれば診察当日に実施することも可能です。点眼薬の数を減らしたり、場合によっては点眼が不要になったりする可能性があり、毎日の点眼の煩わしさから解放される点が大きなメリットです。副作用がほぼ無いと言って良い治療法なので、毎日の点眼が面倒であるとか、忙しくてできないといった場合に選択される場合もあります。

 

デメリット

持続期間には個人差があり、1〜2年程度効果は続くとされていますが、レーザーの効果が切れた場合は再度レーザー治療を行うことで眼圧を下げる必要があります。ただし、眼の状態や緑内障のタイプによっては、レーザー治療が適応にならないこともあります。また、保険診療ではありますが3割負担の方だと両眼で6万円程度の費用がかかるので、負担が大きいです。

 

向いている人

初期の緑内障の方

・毎日目薬をするのが難しい方

・緑内障の目薬の副作用が辛い方

・短時間で効果的な治療を希望する方

 

手術

薬やレーザーでも眼圧が下がらない場合に検討されるのが「手術」です。緑内障手術もあくまで眼圧を下げるためのもので、緑内障が治ることはありませんのでご注意ください。

 

緑内障手術には、房水の排出経路に働きかける様々な術式があります。大きく分けて、線維柱帯切開術(トラベクロトミー)系の手術と線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)系の手術に分けられます。ももの木眼科では、白内障手術と同時に行う線維柱帯切開術(トラベクロトミー)を日帰りで行っております。その他の手術がより適切と判断される場合には、責任を持って連携先の病院をご紹介いたします。

 

メリット

手術の最大の魅力は、他の治療法に比べて眼圧を大きく、かつ効果的に下げることが期待できることです。術後に点眼薬の量が減ったり、場合によっては不要になることもあります。また、点眼薬やレーザー治療と比べて、手術の方が眼圧を長期間コントロールしやすいというデータもあります。白内障がある方は、白内障手術と同時に緑内障手術を行うことで、一度の手術で二つの病気を治療でき、身体的・時間的負担を軽減できます。

 

デメリット

他の治療法に比べて手術は感染症や術直後の眼圧の変動といった合併症のリスクが伴います。視力の一時的な低下などの可能性があるため、術後の注意が必要です。術後の安静や生活制限(洗顔・入浴・運動など)を守り、医師の指示に従った慎重な管理が不可欠です。

 

向いている人

・目薬やレーザーでは緑内障の進行がどうしても抑えきれない方

・点眼薬が使えない、またはアレルギーが強い方

・白内障手術を予定しており、緑内障も併発している方

・術後の管理をしっかり行える環境にある方

緑内障の治療にかかる期間

緑内障は一度治療を開始したら、病気の進行を抑え、生涯にわたって視機能を維持するために治療を継続していく必要があります。どの治療法を選択しても、生涯にわたる定期的な検査と管理が基本となります。

 

薬物療法(点眼薬)

原則として、生涯にわたって点眼を続ける必要があります。点眼は自己判断で中断しないことが最も重要です。

 

レーザー治療(SLT)

治療自体は外来で両眼でも10分以内に終わります。効果の持続期間には個人差が大きいですが、1〜2年は眼圧下降の効果が期待できます。効果が薄れてきた場合は、再度のレーザー治療や他の治療法への移行を検討します。

 

手術

長期間にわたり眼圧を安定させることが期待でき、手術後の安定が得られれば、治療としては一段落となるケースもあります。しかし、それで治療が終わりになるわけではありません。術後も効果が永続するとは限らず、眼圧の測定や視野検査は、生涯にわたり不可欠です。

 

緑内障の治療にかかる費用

緑内障の治療は、薬物療法、レーザー治療、手術のいずれも健康保険が適用されます。ここでは、自己負担が3割の場合の一般的な費用目安を治療法別にご紹介します。

 

薬物療法(点眼薬)

点眼薬は、処方される点眼薬の種類や本数によって異なりますが、1ヶ月あたりの点眼薬の目安は数百円~2000円程度です。

 

レーザー治療(SLT)

片目あたり約3万円、両目で約6万円です。

 

手術

術前検査・手術費用・術後の通院を含め、自己負担は5〜10万円前後が目安です。医療費が高額になった場合、「高額療養費制度」を利用できるためこの範囲で収まります。。これは、ひと月の医療費の自己負担額が上限額を超えた場合に、その超えた金額が払い戻される制度です。事前に申請すれば、窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることも可能です。また、ももの木眼科では「オンライン資格確認」というシステムを導入しておりますので、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録されている場合、事前の申請なしで、窓口での支払いが自動的に自己負担限度額までとなります。

 

【ご注意】上記はあくまで目安の金額です。医療機関や治療内容によって異なりますので、詳細は受診する眼科にご確認ください。

緑内障は完治する?

眼圧によって一度ダメージを受けてしまった視神経の機能を回復させることはできません。そのため、欠けてしまった視野を取り戻すという意味での「完治」は、残念ながら難しいのが現実です。iPS細胞を使った治療も研究はされていますが、実現のめどはまだまだ立っていないのが現状です。

 

「緑内障は治らない」と聞いて、将来に大きな不安を感じる方も多いでしょう。しかし、「完治しない」からといって、悲観する必要はありません。 緑内障治療の最大の目的は「完治」ではなく、これ以上悪くならないように進行を抑え、今ある視力や視野を守ることです。早期に発見し、点眼薬やレーザー、手術といった適切な治療を粘り強く続けることで、病気の進行を緩やかにコントロールすることは十分に可能です。

 

実際に、治療をきちんと続けている多くの患者様が、生涯にわたり仕事や車の運転を続け、趣味の読書や旅行を楽しみ、豊かな生活を送られています。緑内障は、上手に付き合っていく病気です。定期的な通院を通して、大切な目を守り続けていけるようサポートいたしますので、どうぞご安心ください。

緑内障の治療を検討されている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

緑内障の治療を検討されている方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

緑内障の治療は、一度始めたら長く付き合っていく必要があります。だからこそ、信頼できる眼科医を見つけ、納得のいく治療法を選択することが非常に重要です。「最近視野が気になる」「治療を始めたほうがいいのか迷っている」そんな方は、ぜひ一度、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください。

 

患者様一人ひとりの緑内障のタイプや進行度、ライフスタイルを丁寧に伺い、点眼薬からレーザー治療、白内障手術との併用治療など、幅広い選択肢の中から、豊富な経験と高度な技術を持つ専門医が親身になってお答えします。まずはお気軽にご相談ください。LINEでのご予約やお問い合わせも受け付けております。

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