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【理事長ブログ】ICL手術で失明する可能性はある?
視力低下のリスクは?眼科医が解説

2025.09.05
【理事長ブログ】ICL手術で失明する可能性はある?視力低下のリスクは?眼科医が解説

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、角膜を削らずに強度近視や乱視を矯正できる画期的な方法として注目を集めています。一方で、「手術で失明するのでは?」という不安を抱く方も少なくありません。

 

実際、ICLで最も警戒すべき合併症は「眼内炎」(術後の細菌感染)ですが、その発生率は約0.0167%と極めて低く、徹底した感染対策と適切な術後管理により、さらに低減できます。また、眼内炎が万が一起こった場合でも、早期発見・迅速な抗菌治療や必要に応じたレンズ摘出・前房洗浄を行えば、多くは視力を保ったまま回復が可能です。

 

さらに、旧型ICLで問題となった術後の眼圧上昇や白内障発症リスクも、現在主流の「hole-ICL」設計によりほぼ解消されています。本記事では、ICL手術で失明に至る可能性をテーマに、安全性の根拠と具体的対策をわかりやすく解説します。安心して手術を受けるための正確な知識を身につけましょう。

ICL手術で失明する可能性はある?

ICL手術によって失明に至る可能性は、極めて低いと言えます。ICL手術で最も注意すべき合併症は「眼内炎」(術後の細菌感染)ですが、その発生率は約0.0167%と非常にまれです。

 

眼内炎を防ぐ第一歩は、徹底した術前・術中・術後の感染対策です。術前には結膜や皮膚表面の細菌をしっかり検査・消毒し、術中は完全滅菌された器具を使用します。術後は抗菌点眼薬をしっかり使用します。当院では術後保護メガネの装用も推奨し、無意識に目をこすってしまうことで菌が入り込むリスクをさらに低減しています。

 

これらの徹底したケアにより、眼内炎の発生率はさらに下げることが可能です。万が一、眼内炎が起こった場合でも、早期発見・早期治療を行えば、多くは視力を保ったまま軽快します。具体的には、迅速な抗菌点滴療法や必要に応じたレンズの一時摘出・前房洗浄を行い、炎症を抑えながら眼内の細菌を除去します。

 

適切な処置を受けることで、失明に至るケースはほとんどありません。

また、古いICLで問題とされた眼圧上昇や白内障発症リスクも、現在主流の「hole-ICL」では中央の微細孔が房水循環を確保し、これらの合併症をほぼ解消しています。

 

ICL手術で視力が低下する可能性はある?

ICL手術後にも、わずかながら視力低下が起こる可能性があります。主な原因とその対策を整理します。

 

1. 度数のズレ(低矯正・過矯正)

術前検査で決定したレンズ度数と実際の見え方が微妙に合わないと、遠視や近視が残ったり、逆に見えすぎて眼精疲労を招いたりすることがあります。発生率は1%未満です。度数を変更したICLレンズへの交換で視力を最適化できますが、少しのズレの場合実際の生活では全く問題がないためそのままにされる方も多いです。

 

2. 乱視用ICLの回転

乱視矯正用ICL(トーリックICL)は、眼内で数度回転すると乱視の矯正効果が落ちます。術後数%の症例で回転が見られますが、これについては短時間の再手術で正しい角度に戻すことで改善します。

 

3. 加齢による白内障の発症

最新の hole-ICL では水晶体への影響がほぼ解消され、手術自体が白内障を引き起こすことはありません。しかし年齢に伴い誰でも白内障は進行します。特に強度近視の方は、一般より白内障発症が若年期に起こりやすい傾向があります。

 

4. 感染症(眼内炎)

術後約0.0167%の確率で生じる眼内炎は、発症すると視力低下を招くことがあります。術前・術中の徹底した消毒、術後の抗菌点眼管理でリスクを最小限に抑え、万一発症してもICLレンズの一時摘出と抗菌治療でほとんどの症例が改善します。

 

5. 近視進行

20代前半までは近視度数が進行する場合があり、ICL挿入後も度数が進む場合があります。この場合は数年経ってから度数を強めたレンズへの交換が必要になることがあります。

 

ICL手術で白内障になる可能性はある?

ICL手術そのものが直接白内障を引き起こすリスクは、現在主流のhole-ICLではほぼ解消されています。旧型ICLでは房水循環の滞りで早期白内障が問題となりましたが、hole-ICLは中央の微細孔で房水を通過させる設計のため、術後の白内障発症率はほぼ加齢や基礎疾患による自然発症率と同等になっています。

 

しかし、加齢性白内障は避けられず、強度近視者やアトピー性皮膚炎など慢性炎症を伴う方では比較的若年で発症しやすいことも知られています。万が一白内障を発症した場合には、白内障手術時にICLレンズを一旦取り出し、混濁した水晶体を除去したうえで白内障手術時に使用する眼内レンズ(IOL)というものを挿入します。よって白内障手術をしたあとに近視に戻ってしまうことはありません。

 

ICLの可逆性がここでも生かされます。またIOLに関しては老眼も同時に治すことができるタイプのものもありますので、近視が治った状態を保った上で老眼を治すということができます。

 

ICL手術で挿入したレンズがズレる可能性はある?

ICLは、虹彩と水晶体の間のスペースにレンズを挿入し、そのまま固定される構造の屈折矯正レンズです。目の中でレンズが前後左右に動くことはほとんどなく、通常のまばたきや眼球運動では位置が変わる心配はありません。

 

唯一、乱視を矯正する「トーリックICL」では、眼内で数度だけレンズ軸が回転するケースがわずかに報告されています。しかしこれはあくまで“回転”であって、“位置ズレ”ではないため、水平方向のずれや落下のような物理的トラブルではありません。視力に支障が出る回転量が生じた場合は、数分で終わる軸修正の再手術で元に戻すことが可能です。

 

事故などでの強い衝撃(顔面に直撃する強打など)を受けた場合にはレンズが虹彩の外に出てズレてしまうことはありますが、通勤・スポーツ・趣味の範囲で起こる衝撃では、まず問題になりません。もし虹彩の外にレンズがでた場合も、位置をもとに戻す整復手術をおこなえば、もとに戻ります。

 

ICL手術後に起こりうる合併症

ICL手術は、角膜を削らずに強度近視や乱視を矯正できる先進の屈折矯正術ですが、術後にはいくつかの合併症リスクが存在します。ここでは代表的な5つの合併症を解説し、その発生機序や対策についてご紹介します。術前・術後の検査、カウンセリングをシッカリを行うことで、これらのリスクや思っても見なかった合併症に困るということは限りなく減らすことが可能です。

 

1.ハロー・グレア現象

内容:術後、光源(街灯や車のライトなど)の周囲に「薄い輪(ハロー)」や「筋状に伸びる光(グレア)」が見えます。特にICLではハローは必ず出ます。

 

原因:ICLレンズの光学部と瞳孔の境界、あるいはレンズ中央の微細孔を光が通過するために起こります。

 

発生率・影響:ほぼ全例に認められますが、多くは日常生活に支障をきたさない軽度です。光の刺激が強い夜間の運転時には気になることがあります。

 

対策:事前に必ず起こるということを把握しておくことがまず大事です。術後時間がたってもなくなることはありませんが、慣れにより気にならなくなることが多いです。

 

2.眼圧の上昇

内容:術後一過性に目の内圧(眼圧)が上がることがあります。

 

原因:手術中に注入した粘弾性物質が目の中の水の流れを悪くしてしまう場合や炎症による眼圧上昇があります。

 

発生率・影響:数%程度で、目の痛みや圧迫感が起こることがありますが、いずれも一時的なもので長期的な影響はありません。

 

対策:術後 1〜3 日目の定期検診で眼圧測定を徹底し、異常値が出たら抗緑内障点眼薬(β遮断薬、プロスタグランジン製剤など)で眼圧をコントロールします。粘弾性物質による目の循環が悪く、どうしても吸収が悪い場合には目の中を洗う手術をすることもごく稀にあります。

 

3.過矯正

内容:レンズ度数が強すぎて遠視傾向になった状態です。視力は2.0まで出ることがおおいですが、見えすぎて眼精疲労や頭痛を招く状態です。

 

原因:遠くを追求しすぎると、近くを見るときの目の負担が大きくなってしまいます。それによりいわゆる眼精疲労症状がおこってしまいます。

 

発生率・影響:1%以下ですが、術前に強すぎないレンズ度数を選択していればまず心配はいりません。

 

対策:術前にライフスタイル(読書、PC 使用、運転頻度)をふまえ、最適視力(1.0〜1.2 程度)を設定。症状が強い場合は度数変更のためのレンズ交換が必要になります。

 

4.感染症

内容:眼内炎の発症。

 

原因:術創部から細菌が侵入し、眼内に感染を起こします。

 

発生率・影響:0.0167%と極めて低いものの、進行すると失明リスクを伴います。

 

対策:術中の完全滅菌、術後の抗菌点眼の徹底、保護メガネ装用で無意識の眼こすりを防止。もし発症した場合は早急にICL摘出・前房洗浄・抗菌点滴治療を行い、回復を図ります。

 

5.レンズの不適合

内容:レンズが大きすぎたり、小さすぎたりして問題が生じる。

 

原因:術前検査によるレンズサイズ予測がうまくいかないことで起こります。最新の前眼部OCTのCASIA2による検査を行えばほとんど起きることはないといわれています。

 

発生率・影響:非常に稀ですが、レンズが大きすぎる場合は眼圧が上がったり、小さすぎる場合は近くをみるときに見えにくいといった症状が起こります。

 

対策:術前に最新機器で正確に測定し、ピッタリ合うサイズを選定します。万一不適合が判明した場合、サイズを調整したレンズへの交換で改善可能です。

 

以上のように、ICL手術後の合併症は存在しますが、いずれも術前検査の充実と術後ケアの徹底、早期発見・対処によって重大事態を防ぎ、高い安全性を保つことができます。

安全性の高いICL手術をご検討中の方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

安全性の高いICL手術をご検討中の方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

ICL手術は高い安全性と優れた矯正効果を兼ね備えていますが、「自分に合うのか」「合併症が心配」「失明してしまわないか」といった不安をお持ちの方が多いです。ももの木眼科では、ICL認定医による丁寧な診察と手術、最新の検査機器を用いた精密診断で、患者様一人ひとりの目の状態やライフスタイルに最適な治療プランをご提案しています。

 

まずはWEBからの無料相談会やLINE登録にてお気軽にご質問ください。初回来院前に不安や疑問をすべてクリアにしたうえで、安心して術前検査・手術にお進みいただけます。京都市伏見区でICLを検討中の方はぜひ、ももの木眼科までご相談ください。 

 

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