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【理事長ブログ】ICL手術で視力が低下したらどうする?対処法や対策方法など

2025.08.22
【理事長ブログ】ICL手術で視力が低下したらどうする?対処法や対策方法など

ICL手術を検討中のみなさんが最も不安に感じるのが、「もし術後に視力が低下したらどうしよう…?」という点です。ICLは角膜を削らず高い近視・乱視矯正力をもつメリットがあり、多くの場合、術後翌日には裸眼視力が1.0以上に安定します。しかしごく稀にレンズ度数のズレや白内障発症、眼軸延長などで視力が変動することもあります。

 

とはいえ、ICLは半永久的な耐久性をもつコラマー製レンズを挿入しており、素材劣化による視力低下リスクは低いです。術後1週間は抗炎症点眼と定期検査で屈折度数や眼圧をしっかり管理すれば、大きな低下は避けられますし、万一裸眼視力が0.8を下回った場合でも病院で再検査後、レンズ交換や白内障手術への移行で再び1.0以上を目指すことが可能です。

ICL手術後に視力が低下したらどうすれば良い?

1. ICL手術直後の場合

ICLは眼内にレンズを挿入し、近視や乱視を矯正する手術です。通常、翌日には裸眼視力が0.7以上に安定することが多いですが、術後間もないと一時的な見えにくさが起こることがあります。

ピントが合わせにくい

瞳孔を開く点眼(散瞳)や術中の炎症で、特に手術当日はピントが合わせづらいため見えにくいです。近くの見えにくさについては40代以上だと1週間程度続く場合もありますが、次第に改善していきます。

 

角膜のむくみ

挿入時の専用薬剤や操作によって黒目の部分にむくみが生じ、視界がかすむことがあります。術後の点眼を続けていれば数日で改善します。

 

ハロー・グレア現象

光源のまわりににじみや輪が見える現象です。ICLを含めた眼科の手術では必ずおこることですが、1ヶ月程度で慣れることがほとんどです。

 

対処法

術後の気を付ける事項を守って、点眼を継続していただければ基本的に問題はありません。

 

・無理に近くを見る作業を控える

スマホや読書は最初の数日は極力短時間にし、目を休ませましょう。

 

・睡眠と栄養を十分に

手術後の傷口は体の免疫で治ります。十分な睡眠とバランスのよい食事で回復を促します。

 

・定期検査を必ず受診

翌日~3日目の検査で、視力や眼圧をチェック。異常があれば早期対応が可能です。

 

2. ICL手術からしばらく経っている場合

術後1ヶ月を過ぎると、視力は長期的に安定します。しかし、以下のような原因で「視力低下したかも?」と感じるケースがあります。

 

度数ズレ(低矯正/過矯正)

レンズ度数がわずかに合わず、近視が残ったり、逆に見えすぎて疲れやすくなることがあります。

 

近視進行

若年者ではごく稀に、術後も角膜ではなく眼軸の延長で近視が進むことがあります。この場合は数年経ってから見えにくくなってきます。

 

白内障の発症

ICL手術とは無関係に加齢で、透明な水晶体に濁りが生じ、視力低下を招く場合があります。

 

対処法

・視力・屈折検査を受ける

ICL手術を受けた眼科で視力と屈折度数を測定し、度数ズレや進行の有無を確認します。

 

・レンズ交換(再手術)

度数ズレが大きい場合は、挿入したICLレンズを交換することで再度1.0以上の裸眼視力を目指せます。近視の進行以外で必要になることはほとんどありません。

 

・白内障手術

白内障を発症した場合、ICLレンズを摘出し、専用の眼内レンズに入れ替えることで視力を回復できます。ICLは抜去しますが、代わりに白内障手術で使用するIOLというものを使用するので近視に戻ってしまうことはありません。

ICLの平均的な寿命

ICLは、生体適合性に優れた専用素材「コラマー」で作られています。コラマーはコラーゲンを含むポリマーで、水や汚れを吸収しにくく、眼内の微細環境でも分解や劣化をほとんど起こしません。そのため、50年以上の耐久性を有し、一般的には「半永久的」といわれる長寿命を誇ります。実際の臨床データでも、挿入後10年以上たっても素材自体の変性や破損は確認されておらず、定期検診で状態が良好であれば交換の必要はありません。

 

コラマーは硝子体腔や虹彩裏に常駐しても炎症を引き起こしにくい性質をもち、眼圧変動や角膜内皮細胞減少のリスクも極めて低く抑えられています。ICLの素材寿命自体が視力矯正効果の維持を阻むことはほとんどなく、生涯にわたって安定した裸眼視力を保つことができます。

ICL手術後に視力が低下してしまうケース

ICL手術は半永久的に使用できますし、ICLの劣化によって視力が低下することはありませんが、以下のケースではICL手術後に視力が低下してしまいます。

 

ICL術後数年

20代前半までは眼軸が伸びやすく、ICL挿入後も稀に近視が進行して数年かけて徐々に視力が下がってくる場合があります。

 

10-30年後(50代以降)

加齢で水晶体が濁ると、ICL挿入眼でも視力低下やかすみが出ます。この場合はICLを抜去し、白内障手術を行います。

 

頭部に強い衝撃を受けた場合

激しいスポーツや外傷でレンズがわずかに回ると、乱視矯正軸がずれて見えづらくなることがあります。再手術で向きを再調整できます。

これは乱視用ICLを使用した場合のみに起こることです。

視力がどれくらい低下したらICLのレンズ交換が必要?

ICL手術後に裸眼視力がどれくらい低下したらレンズ交換を検討すべきかの具体的な基準は特に規定されていませんが、両眼で0.8程度の視力を目安になるでしょう。現在では交換が必要になる場合はほとんどの場合、20代前半の若い方がICL手術後に数年経って徐々に近視が進行した場合です。半年〜1年単位で視力測定し、両眼視力が0.8を切ったら要注意です。

 

なお、日本の運転免許更新では、裸眼で両眼0.7以上・片眼0.3以上が基準となります。裸眼視力がこのラインを下回ると「眼鏡等」の条件が付きます。ICL後に裸眼視力が低下し、「裸眼で運転したい」と考える場合も、まずはレンズ交換による視力回復が選択肢になります。とはいえ、ICLレンズの交換まで必要になる場合は非常に稀ですので過度に心配する必要はありません。

ICL手術後にレンズ交換をする方法

レンズ交換は、術前に視力や前房深度、角膜内皮細胞数、屈折度数などを再評価し、新たな度数のICLレンズを決定してから行います。手術は笑気麻酔と点眼麻酔で痛みを抑え、角膜縁に約3mmの小切開を設けて、粘弾性物質で前房を保護しながら旧ICLを摘出。続いて新ICLを同じ切開から挿入し、虹彩下に慎重に固定します。最後に粘弾性物質を洗浄し創口を閉鎖します。

 

通常5分程度で完了し、身体負担は初回手術とほぼ同様です。術後は抗菌・抗炎症点眼を継続し、翌日から日常生活に復帰できます。手術を受ける患者さん側からすると通常のICL手術を受ける場合は全く同じですので、特別な準備などは必要ありません。

ICL手術後のレンズ交換にかかる期間・費用

レンズ交換には、新たに度数・サイズを指定したICLレンズをメーカーへ発注する工程があるため、ある程度まとまった期間と費用が必要になります。

 

期間について

術前検査・カウンセリング(1~2週間)

視力・屈折度数、前房深度、角膜内皮細胞数、眼圧などを再評価し、交換の適応と新レンズの度数を決定します。

 

レンズ発注/納期(2~6週間)

ICLレンズはすべて一人ひとりに合わせて加工される特注品のため、メーカーへのオーダー後、通常2~6週間で完成・輸送されます。

 

手術予約~実施(1~4週間)

レンズ到着後、手術日を設定。摘出・挿入手術自体は片眼5分程度で、麻酔や準備を含めても両眼30分以内に終わります。

 

術後フォロー(1ヶ月程度)

翌日、1週間後、1ヶ月後に視力と眼圧をチェック。最終的な安定にはおよそ3ヶ月を要します。

 

費用について

レンズ代:両眼で30~40万円前後

 

手術費(麻酔・点眼薬・検査料など):10~15万円前後

 

合計:40万~55万円程度が一般的な相場です。

レンズはカスタムオーダー品のため、どうしても一定のコストがかかります。

 

なお、ももの木眼科で自院で手術を受けた患者様の場合は、通常のICL手術費(両眼60万~70万円)の半額相当、両眼30万~35万円でレンズ交換をしています。ICLレンズ自体が高額なのでこの値段設定では赤字になりますが、患者さんの負担を考えこの価格にしています。ただし、交換になること自体は非常に稀です。

ICL手術後の視力低下を防ぐ方法

ICL手術後に視力低下を防ぐには、術後管理を徹底することが最重要です。まず、処方された抗菌・抗炎症点眼薬は医師の指示通りに必ず継続し、術後1週間は目をこすらないよう保護メガネを着用して物理的に触れない工夫をしましょう。特に洗顔やシャワー時には目に水が直接入らないよう注意が必要です。

 

また、術後1ヶ月程度はカラーコンタクトレンズの装用を控え、角膜への負担を避けてください。術後早期は乾燥しやすいので、必要に応じてヒアルロン酸系点眼で角膜表面を潤わせ、長時間のスマホ・パソコン操作は20-20-20ルール(20分ごとに20秒、約6m先を見る)で休憩を挟ぎましょう。

 

定期検診は術翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後が目安です。屈折度数のズレ、眼圧上昇、白内障兆候を早期に発見し、必要に応じてレンズ交換や追加治療を受けることで、裸眼視力を長期的に安定させられます。これらは滅多におこることではないですが、可能性はゼロではありません。これらを守れば、ICL術後も視力低下を最小限に抑え、安定した裸眼視力を維持できます。

ICL手術がご不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

ICL手術がご不安な方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

ICL手術をご検討中で「術後の視力低下が心配」「ICL手術のリスクが心配」という方は、ぜひ京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください。当院ではご来院不要のWEB相談会を随時実施しており、スマホやPCから1対1で直接お話しいただけます。術後の視力変動やレンズ交換の可能性、白内障や緑内障への対応など、専門的な疑問にも丁寧にお答えします。

 

ご希望の方はホームページのWebフォームから申し込みが可能です。ICL手術を実際に実施している施設に具体的な話を聞きたいという方は、まずはICL-WEB相談会にご予約ください。説明を聞いたあとにもLINEなどで随時質問も受け付けることができる体制がありますので、興味のある方はぜひご利用ください。

 

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