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【理事長ブログ】ICLは10年後も効果を実感できる?10年後に交換が必要なケースとは

2025.08.01
【理事長ブログ】ICLは10年後も効果を実感できる?10年後に交換が必要なケースとは

ICLは、角膜を削らずに強度近視や乱視を高精度に矯正できる屈折矯正手術として、ここ10年ほどで急速に普及しました。術後は裸眼で1.0以上の視力を得られ、日常からメガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されることで、QOL(生活の質)の向上が期待できます。

 

しかし一方で、「10年、20年先まで効果が持続するのか」「交換が必要になるケースはあるのか」といった長期的な安全性と耐久性に不安をもつ方は多いです。

 

本記事では、「ICLは10年後も効果を実感できるのか」「交換が必要になるケースとは何か」という疑問に焦点を当て、ICLの寿命から、術後10年経過後の視力維持率、そしてごく稀に発生するレンズ交換の条件まで解説させていただきます。

ICLは手術から10年後も効果を実感できるのか

ICLは、角膜を削らずに視力を矯正できる屈折矯正手術として、ここ10年ほどで急速に普及しました。レーシックのように角膜を削る必要がなく、眼内に挿入したレンズを将来的に取り外し・交換も可能な「可逆性」が最大のメリットです。術後は裸眼で1.0以上の視力を得られ、日常生活からメガネ・コンタクトレンズを解放されることでQOL(生活の質)が大きく向上します。

 

しかし、一度挿入したレンズは半永久的に眼内に留めるため、「本当に10年、20年後も効果が続くのか?」といった長期的な安全性や持続性について心配される方は多いです。

 

ICLの寿命

ICLレンズは、軟性の特殊コラマー素材で製造されており、人体内での化学的・物理的劣化が起こりにくい特徴を持ちます。メーカーの公表では、挿入後50年以上は機能を保つ耐久性があるとされており、経年的なレンズ自体の劣化によって交換が必要になることはありません。さらに、旧型レンズで問題視されていた「眼圧の急上昇」や「早期白内障発症」を防ぐため、中央に微細な孔(hole)を開けた“hole-ICL”が日本でも承認されています。

 

この孔により、眼内の房水(涙のような液体)の自然な循環が維持され、レンズ周辺に圧力がかかりにくいため、長期的にも安定した状態が確保されます。よって、ICLは「半永久的に挿入したまま使える」レンズであり、基本的にレンズの寿命を理由とした入れ替えは不要です。

 

ICL手術から10年後に視力が継続した方の割合

国内外の複数施設で行われた追跡観察研究によると、ICL挿入後10年以上を経過しても、約90%以上の患者さんが裸眼視力1.0以上の良好な視力を維持しています。また、角膜表面の透明性を保つ角膜内皮細胞の年間減少率はおよそ0.3~0.4%であり、ヒトの加齢による自然減少(約0.5%/年)と同等かそれ以下に抑えられています。

 

重篤な合併症である眼内炎(眼内の細菌感染症)は0.0167%と極めて低い発症率な上に、眼内炎は術後1ヶ月後以降に起きることはまずありませんので、長期的な視点での心配はいりません。

ICL手術から10年後に問題が生じる可能性はあるのか

 

ICL手術は、高度な近視や乱視を角膜を削らずに補正できる屈折矯正法として、ここ10年で急速に普及しました。術後すぐに裸眼でのクリアな視界を手に入れられる一方、「長期的に何かトラブルが起きないだろうか?」と不安に感じる方は多いです。例えば「10年先」に問題が生じる可能性があるのか、というようなことです。ここではまずICLの安全性を再確認し、そのうえで「手術から10年後に支障を来した症例の割合」を示すデータをご紹介します。

 

ICLの安全性

ICL自体は生体適合性の高いコラマー素材で作られており、目の中での安定性が非常に優れています。角膜を削らないためドライアイへの影響が少なく、従来型レンズで問題となった目の中での水の循環が悪くなってしまい、白内障や緑内障を引き起こすという問題も中央に微細な孔を開けた「hole-ICL」の登場でほぼ解消されています。

 

また、術後の感染症(眼内炎)の発症率は0.0167%程度と極めて低く、万が一発症した場合も適切な処置をすれば後遺症が残るものではありません。角膜内皮細胞への障害もほとんどありません。さらに、万一合わない場合はレンズを抜去・交換できることもICLの大きな特長で、ここがレーシックとの大きな違いです。

 

ICL手術から10年後に問題が生じた方の割合

最新のhole-ICL(中央に微細孔を持つICL)は、国内で承認されて11年が経ちます。手術から10年後に深刻な合併症をきたす例は報告されていません。術後に近視の進行により入れ替え手術が必要になる例はありますが、それも1%未満です。10年という期間を経てもICLによる白内障もしくは緑内障の発症もほとんど起こらないというデータがでています。

 

ただし、ICLとは無関係に加齢による白内障や緑内障が起こる可能性はあります。長期の視力安定性も高く、10年後も裸眼視力0.8以上を維持する患者さんが大多数を占めています。これらの結果は、hole-ICLの設計改良によって房水循環が保たれ、角膜や水晶体への負担が大きく軽減されたことの大きなメリットです。

ICLのレンズは術後何年で交換する必要がある?

ICLは、近視や乱視を角膜を削らずに矯正でき、可逆性も備えた屈折矯正手術として受ける人が増えています。しかし「もし術後にレンズが合わなくなったら?」と心配される方は多いです。ここではまず、ICL挿入後に一定の割合でレンズ摘出・交換が必要になる割合と、交換になるのはどの程度の期間をおいてかというところをみていきます。

 

ICLのレンズを交換する方の割合

最新型のhole-ICL(EVO Visian ICL)を用いた中長期フォローの複数の臨床報告によると、術後にレンズ摘出または交換を要した眼はごく限られた少数例にとどまります。

屈折誤差の強い残存例:術後度数の軽微なずれを、軽いレーシックによって微調整(増強処置)を受けた例が2%程度ありますが、これはレンズを交換する訳ではありません。

この場合のレーシックは微調整のためのものなので、レーシック特有の副作用は心配いりません。

 

また、このデータはレーシックも積極的に行っている施設も含まれていますので、

実質的にレーザーによる微調整が必要な方はもっと少ないと推測されます。ICLのレンズ度数そのものを入れ替えた例は1%未満です。

 

白内障発生によるレンズ摘出:最新のhole-ICLでは10年後までの臨床例で「視力低下をきたす白内障形成」に伴うレンズ摘出例はほぼゼロとされています。

 

交換までの平均年数

レンズ交換・増強処置の平均的なタイミングは、特別な合併症が起こった場合をのぞいて術後5年後以降になります。

 

近視の進行による交換

特に20代前半の方の場合、術後に少しずつ近視が進行していく方がおられます。5年程度たつと十分な裸眼視力が得られないほど視力が下がる場合があり、その場合はレンズ交換が必要になります。

 

白内障形成による摘出

hole-ICL導入以降はほとんど報告がありませんが、40代以上でICL手術を受けた場合は10年程たってから加齢による白内障が進行する場合があり、この場合はICLレンズの抜去と白内障手術を同時に行うことになります。

ICL手術から10年以内にレンズの取り出し・交換が必要となるケース

ICLは、術後の視力安定性は優れており、レンズを入れ替えずに一生ものであるケースがほとんどですが、入れ替えが必要になるケースもわずかながら存在します。

前項目でも少し触れていますが、どういった場合に交換が必要になるかを詳しく解説させていただきます。

 

視力が大幅に変わった場合

ICL手術後の視力安定性は高く、ほとんどの方が裸眼視力1.0以上を長期にわたり維持します。しかし、稀に以下のような屈折変化が生じることで「当初の度数では合わなくなる」ケースがあります。

 

20歳をすぎると近視の進行は基本的には止まります。しかし、まれに成人後も近視が進む方がおられます。近視は少しずつ進むので、こういった場合は数年経ってから度数変更のためのICLの入れ替えを行うことがあります。

 

術後残存屈折誤差が大きい場合

最先端の中央孔付きhole-ICLでも、度数選定・計測値には限界があり、度数ズレが生じることがあります。レンズ交換が必要なほどのズレは基本的にはおきませんが、希望が強い場合にはICLの入れ替えを行う場合があります。

 

基本的には当初の度数で生涯を通じて大きな視力変動が起こらないのがICLの特徴ですが、万一の屈折変化にもレンズの入れ替えで対応できるのがICLの大きな強みです。

 

白内障手術が必要な場合

ICLは可逆性レンズとして「抜去・交換」が前提の設計になっています。そのため、将来白内障が進行し、水晶体を置き換える白内障手術を行う場合には、以下のような手順でICLレンズを取り扱います。hole-ICL(中央孔付き)は従来型に比べ白内障発症リスクが極めて低いため、10年後までの長期追跡では白内障手術を要した例はほぼゼロとされています 。

 

しかし加齢による白内障が自然に発症することはもちろんあります。この場合は、白内障手術と同時にICLを抜去し、白内障手術で使用する眼内レンズを入れます。ICLは非常に軟らかく癒着しないため抜去は容易です。また、ICLを抜去しても白内障手術後には眼内レンズを使用しますので、もとの近視にもどることはありません。

安全性の高いICL手術をご検討中の方は、京都市伏見区のももの木眼科にご相談ください

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ICL手術は高い安全性と高精度の視力矯正を実現する一方で、「本当に10年後まで効果が続くのか」「将来的に交換が必要になるケースはあるのか」といった長期的な不安を感じる方が多いです。ももの木眼科では、術前の不安や疑問をオンラインで気軽に相談できるICL WEB相談会を実施しています。一般的な話だけではなく、患者様一人ひとりの目の状態やライフプランに合わせた説明をさせていただきます。

 

ご自宅からわずか数クリックで参加可能ですので、「ICL手術を受けたいけど不安がある」「長期的な視力維持について詳しく聞きたい」という方はぜひ一度、京都市伏見区のももの木眼科のICL WEB相談会を予約してみてください。

 

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