近視について詳しく解説
京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるような、さまざまな情報をお届けして参ります。現代のライフスタイルによって、近視で来院される方は非常に多くなっています。近視は単に遠くがぼやけて見えるという症状にとどまらず、将来的にさまざまな目の病気のリスクを高める可能性があります。そこで今回は、近視の原因、構造、そして予防策について詳しく解説します。
近視とは?
近視とは、眼球が前後に長く伸びてしまい、入射する光線の焦点が網膜よりも前に合ってしまう状態です。これにより、遠くのものがぼやけて見えます。凹レンズを用いることで、光線の屈折を調整し、焦点を網膜上に合わせることが可能です。
眼の構造とカメラに例えてみると・・・
眼の構造はカメラのレンズに例えられることがあります。角膜と水晶体がレンズに相当し、光を屈折させて網膜に像を結びます。正視とは、無調節状態で平行光線が網膜上にピントが合う状態を指し、眼は自動的にピントを調整する機能を持っています。
近視には種類がある?
屈折による分類
屈折異常には近視、遠視、乱視が含まれます。近視では平行光線が網膜の前方でピントが合ってしまう状態を指します。近視の原因は主に眼軸長が長いことにあり、レンズ系の影響は比較的少ないとされています。
強度による分類(庄司の分類)
強度による分類は屈折度の単位であるジオプトリー(D)を用いて分類します。
・弱度近視: -0.5D以上-3.0D未満
・中等度近視:-3.0D以上-6.0D未満
・強度近視 : -6.0D以上の近視
単純近視と病的近視
単純近視と病的近視にも分けられ、単純近視は眼鏡などで容易に矯正できるもの、病的近視は進行すると視機能障害を伴い失明の原因となるものを指します。
近視の原因とは?
日本では、近年、特に子どもたちの近視の頻度が増加しています。過去と現在の統計を比較すると、小学生、中学生、高校生の低視力者の割合が増えていることがわかります。近視の発症には、遺伝的要因と環境要因が関与しています。特に子どもたちにおいては、屋外での活動減少やスクリーンタイムの増加が影響していると考えられています。病的近視においては、遺伝的要因がより強いとされています。
近視は予防ができる?
近視の予防には、屋外での活動を増やすことが非常に効果的です。特に、子どもたちが日中に自然光の下で過ごす時間を増やすことが大切だと言われています。また、近いところを見る作業には適切な距離を保ち、定期的に遠くを見ることで、目の休息を取ることもおすすめです。
子どもたちを近視から守るためには大人の心がけが大切
近視は、単なる視力の問題にとどまらず、子どもたちの将来の眼の健康にも影響を及ぼす可能性があります。このため、大人が適切な知識を持ち、予防策を心がけることが非常に大切です。子どもたちの健康な視力を守るために、家庭や学校、地域社会が協力して取り組むことが求められています。当院でも、近視についてのお悩みには、丁寧にしっかりとご説明をさせていただいておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。