オルソケラトロジーとは
京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるような、さまざまな情報をお届けして参ります。
オルソケラトロジーは、近視を矯正するための手術を必要としない画期的な方法で今注目されています。そこで今回は、オルソケラトロジーの基本原理、治療プロセス、および注意点について詳しく解説します。
オルソケラトロジーとは何か?
オルソケラトロジー治療は、近視を矯正するための手術を必要としない非侵襲的な治療方法です。この治療では、特殊に設計された高酸素透過性ハードコンタクトレンズを使用します。このレンズは夜間に装着され、睡眠中に角膜の形状を平坦化することで、視力を改善します。
どのように角膜の形状を矯正するの?
オルソケラトロジー治療のプロセスについて、装着前〜装着後の3段階に分けてご紹介します。
オルソケラトロジー治療のコンタクトレンズ装用前
眼は、入ってくる光を角膜と水晶体で屈折させ、網膜上で焦点を合わせます。しかし、近視の場合、この焦点が網膜の前で結ばれるため、物がぼやけて見えます。
オルソケラトロジー治療のコンタクトレンズ装用中
就寝時にオルソケラトロジーのレンズを装着すると、角膜前面の形状が平らになります。これにより、光の焦点が網膜上で適切に結ばれ、近視が矯正されます。
オルソケラトロジー治療のコンタクトレンズ装用後
装着後の角膜は、平坦化された形状を一定期間保ちます。その結果、レンズを外した後も、日中は裸眼で良好な視力が維持されるのです。
オルソケラトロジー治療の注意点
オルソケラトロジー治療を始めてから視力が安定するまで、一時的にメガネや使い捨てコンタクトレンズを使用する必要があることがあります。また、効果の現れ方には個人差があるため、結果は人それぞれの目の状態により異なります。
オルソケラトロジー治療は定期検査を必ず受けましょう
検査の際には、使用中のレンズと、その保存ケースの状況を確認するため、レンズをケースに入れてお持ちください。レンズを問題なく使用していると感じていても、気付かないうちに目やレンズにストレスを与えている可能性があります。視力に急激な変化が見られたり、痛みや違和感が生じたりした場合には、直ちにレンズの使用を停止し、速やかに眼科を受診しましょう。
オルソケラトロジー治療は、専門医のもとで進めることが大切です
オルソケラトロジーは、近視にお悩みの患者様にとって手術を伴わない画期的な視力改善の治療法です。この治療法は、日中の活動に影響を与えることなく、裸眼で快適な生活を送ることを可能にします。しかし、個人の眼の状態や健康に合わせて専門医の指導の下で治療を進めることが重要です。当院でも丁寧な検査を心がけ、視力改善の治療法としてオルソケラトロジーを採用しております。当院では、オルソケラトロジーに関するお悩みや疑問点などにはしっかりと丁寧にご説明をさせていただいておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。