手術で使用する機械(センチュリオン)
京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるようなさまざまな情報をお届けして参ります。白内障手術は、正確さと安全性が何よりも重要です。その点で、アルコン社の「センチュリオン・ビジョンシステム」は、手術の効率と患者様の快適性を大幅に改善し、白内障治療の新しい基準を築きました。今回は、センチュリオン・ビジョンシステムについてわかりやすく解説していきます。
革新的な手術装置「センチュリオン・ビジョンシステム」とは何か?
アルコンが開発したこの装置は、2003年に発表された「インフィニティ・ビジョンシステム」の後継機として、手術の正確性と安全性を大きく改善しました。
「センチュリオン・ビジョン・システム」の特長
「センチュリオン・ビジョンシステム」は、手術の安全性と精度を飛躍的に向上させる先進の特長を備えています。このシステムは、業界で初めて手術中の流体圧を自動で連続的に監視し、眼内圧の変動を最小限に抑えます。このことにより、手術中の潜在的なリスクが減少し、より安全な手術環境を提供します。さらに、水晶体を破砕する効率が向上し、手術時に切開部近くで生じる摩擦熱を軽減することで、創口熱傷のリスクも低下します。これらの機能は、手術の効率性の向上だけでなく、患者様にとってもより良い結果をもたらすことに貢献しています。
「センチュリオン・ビジョン・システム」の主な機能
「センチュリオン・ビジョンシステム」は、先端的な機能で白内障手術の効率を大幅に向上させています。
1. 高度な超音波技術を使って、硬化した水晶体を細かく砕く
2. 細かくなった水晶体の片を、チップの先にある小さな筒から効率よく吸引
3. 手術を行う間、灌流液を継続的に眼内に供給し、最適な眼内圧を維持
「センチュリオン・ビジョン・システム」のこだわりの技術
Active Fluidics™テクノロジーによる安定化
従来の装置と異なり、センチュリオンは手術中の眼内圧をリアルタイムで調整し、より安定した眼内環境を維持します。
INTREPID® Balanced Tipでの効率的な手術
新型チップは、摩擦熱を最小限に抑え、角膜へのダメージを低減しつつ、手術の効率を向上させるよう設計されています。
極小切開による精密な手術
わずか1.8mmの切開で手術が可能になり、角膜へのダメージを最小限に抑えることができます。
Applied Integration™で未来への対応
センチュリオンは将来的な技術アップグレードが可能で、他の手術装置との連携も可能です。これにより手術結果のさらなる向上が期待されます。
まとめ:センチュリオン・ビジョンシステムは白内障手術の救世主
センチュリオン・ビジョンシステムは、白内障手術の質を大きく向上させ、より安全な手術を提供することを可能にしています。この最先端の機器は、眼科手術の未来をも大きく変えることになるでしょう。当院でも、今後もアップデートを重ねながら、より安全に、快適に白内障の手術を受けていただけるように進めてまいります。白内障の手術にご不安の方はぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。