ICLは白内障のリスクはある?
京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるようなさまざまな情報をお届けして参ります。ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削る必要がなく、小さな切開創からレンズを挿入することで、近視や乱視を矯正する治療法です。角膜に負担をかけず視力矯正ができることから今注目されています。今回ご紹介するのは、“ICLは白内障のリスクはある?”です。
答えは現在のICLを受けて白内障になることはありません!
手術を行う以上、リスクがゼロであるとは言えませんが、ICL手術によって白内障が発症することは基本的にありません。昔のICLは白内障進行のリスクがあったのですが、現行のICLでは白内障は発症しないと言われています。白内障は体質や年齢などが原因で誰にでも起こりうる疾患であり、ICL手術を受けた方が白内障を発症する可能性が高まるということは一般的には考えられません。発症の進行やタイミングは個人によって異なるものであり、ICL手術自体が白内障のリスクを増加させるということはほぼないと言えるでしょう。
ICLと白内障の関係についての疑問にお答えします!
ICL手術によって白内障が起こることはないことをご紹介しました。しかし、白内障に関するお悩みを抱える方も多いかと思います。そこで、よく患者様からいただくご相談についてお答えさせていただきます。
白内障とは?
白内障は通常、加齢や外傷、疾患などによって、眼の水晶体が濁り、透明度が失われる状態を指します。この結果、視界がかすんだり、ぼやけたりすることがあります。治療法としては手術で濁った水晶体を人工眼内レンズに置き換えることが一般的です。
ICLを受けた後に白内障になった場合はどうするのですか?
ICL手術後に白内障が発症した場合、ICLと白濁した水晶体を同時に取り除き、人工水晶体を挿入する白内障手術を受けることができます。
ICLを受けていても白内障の手術を受けることはできますか?
ICLは、一度挿入したレンズを必要に応じて手術で取り出すことができる点が大きなメリットです。
そのためICLを挿入した後、数十年経過して白内障が発症した場合でも、ICLを取り外し、白内障の治療を受けることが可能。
基本的には、ICLと白内障の手術方法は似ていますが、白内障手術では超音波装置を使用して水晶体を砕いて取り除く過程が追加されます。切開創を通じて眼内にレンズを挿入するという点は両者共通です。
白内障の診断を受けていますがICLの手術は受けることができますか?
白内障が発症している場合、ICLの挿入による視力の矯正は効果が期待できません。この場合、白内障の治療として水晶体を取り除き、人工眼内レンズに置き換える手術が行われます。そのため、白内障の治療の際に挿入する人工眼内レンズでも屈折異常の矯正が可能です。
【まとめ】院長よりお伝えしたいこと
ICL手術に関するさまざまな情報から、手術を受けることで白内障が発症するのではないかと心配される患者様から多くの相談をいただいております。多くの情報がある中でご自身で判断されるのは難しい場合もあるため、専門の眼科医にご相談いただくことをおすすめします。当院でも患者様のご相談をお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせください。眼科専門医が丁寧にしっかりとご説明させていただきます。