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【院長ブログ】ICLのよくある質問

2024.03.03

ICLのよくある質問

京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるようなさまざまな情報をお届けして参ります。ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削る必要がなく、小さな切開創からレンズを挿入することで、近視や乱視を矯正する治療法です。角膜に負担をかけず視力矯正ができることから今注目されています。今回は、“ICLのよくある質問”についてお答えしていきたいと思います。

日本ではどれくらいの人がICL手術を受けていますか?
日本ではどれくらいの人がICL手術を受けていますか?

日本国内でICL手術を受けた人は約2万5千人に上ると言われています。この数は増加傾向にあり、ICLの人気が高まっていることを示しています。

 

 

 

受けるタイミングはいつでもよいの?

ICL手術の適応年齢は20歳以上であり、老眼年齢までが推奨されています。年齢が若すぎると、手術後に再び近視が進行し視力が低下する可能性があるため、成人し、かつ1年以上近視の度数が変わっていないことが望ましいです。また、年齢の上限に関しては、まだ老眼が発現していない40代半ばまでの時期に手術を受けることをおすすめします。これは、ICL手術によって遠くの視力が改善される一方で、近くを見る際に老眼鏡が必要になるためです。欧州では老眼に対応したICLが近いうちに認可される見込みので、さらに広範な年齢層がICL手術の適応となる可能性が高まると考えられます。

なぜクリニックによってICLの料金が異なるのでしょうか?

ICLの料金差は、税抜きか税込みか、度数による料金の違い、乱視の有無による料金の違いなど、クリニックごとに料金体系が異なることが影響しています。また、保障内容や手術の品質なども価格に影響を与えます。保証が充実しているクリニックで手術を受けることがおすすめです。HPに載っている料金が安くても、実際に受診してみると色々と上乗せがあって、結局高くなることも多く、最終的にはどこもあまり価格は変わらない印象です。

ICL手術では、どの程度の乱視まで矯正できるのでしょうか?

ICL手術によって乱視を矯正することが可能です。ICLはかなり強い乱視まで、最大で度数4.5D(ディオプター)まで矯正できます。これはレーシックと比較しても広い範囲の乱視矯正が行え、高い精度が期待されます。

しかし、矯正できない場合もあります。眼鏡では補正が難しい不正乱視(規則性のない、デコボコした乱視)の場合です。このような状態の場合、ICL手術による矯正は難しく、ハードコンタクトレンズや特殊なコンタクトレンズを使用して矯正する方法を検討することになります。

ICL手術後、近視が再発することはありますか?そうなった場合、どのように対処すればよいでしょうか?

通常、ICL手術による矯正は安定性が高く、長期間にわたって良好な視力を保つことが多いです。眼鏡やコンタクトレンズでも同じことが言えるのですが、まだ近視が進行している場合には、再び近視が進行し、視力が低下する可能性があります。

ICLのレンズを簡単に入れ替えることはおすすめしていません。なぜなら、レンズの入れ替えにより目に負担がかかり、角膜に悪影響を及ぼす可能性があるからです。入れ替えが必要な場合もありますが、一般的には少しの近視の場合は、目への負担が軽いレーシック矯正を検討することが選択肢として考えられます。最終的な治療に関しては、眼科医とよく相談し、状況に応じて決定することが大切です。当院でもご相談を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

ICL手術を受けて長い期間が経過した後の視力はどうなるのでしょうか。

ICL手術による効果は、一般的に長期間にわたって安定しています。しかし、人間の目は年齢とともに変化します。例えば、ICL手術を受けてから10年が経過すると、年齢による変化により少しずつ視力に変化が現れることがあります。30歳で手術を受けた場合でも、10年後には40歳になります。乱視の出現や早い人では老眼も始まる場合があります。

ICL手術を受けた後、長期的な経過で何か問題が発生する可能性はあるのでしょうか?

以前のバージョン(穴の開いていない)のICLでは、10年後に3.5%の方が白内障になり手術が必要であるとされていました。しかし、現在の穴の開いたICLのバージョンでは、このリスクはほとんどなくなりました。その他にも、ICLのレンズが濁る、緑内障など他の病気が起こりやすくなるといった報告はありません。ただし、近視、乱視、老眼などのわずかな視力の変化を避けることは現状では難しい状況です。

ICL手術を受けた人は、将来的に白内障手術や他の手術を受けることはできますか?

ICL手術を受けた場合でも、将来的に白内障手術や他の眼科治療・手術を受けることは可能です。ICL手術はレンズのみで近視を矯正するため、手術による誤差の心配は少なく、ICLレンズを取り出せば元の状態に戻るため、他の手術も支障なく受けることができます。

ICL手術を受けて、元の視力よりも視力が悪化することはありませんか?

網膜剥離や感染症といったほかの病気の原因がない限り元の視力より悪くなることはありません。

ICL手術後、期待した視力を得られなかった場合はどうなるのでしょうか?

もし度数や乱視による視力のズレが原因なら、レンズの交換や乱視の調整が可能です。

手術後、レンズの「取り出し」「交換」が必要になる確率は?

新しいバージョンのICLは、ホールレンズの開発や最新の機械を使用して目の形を正確に測定し、ほぼ交換が必要ない状態に改善されています。度数のズレによる交換を含めても、0.5%以下の割合です。また、CASIA2カシア という測定機器が導入されてからはICLのレンズ不適合による入れ替え手術はほぼなくなりました。

ICLを取り出した場合、元の状態の目に戻ることは可能でしょうか?

ICL手術では、レンズで近視を矯正しているため、レンズを取り出せば元の近視状態に戻ります。

ICL手術で失明の可能性はありますか?

ICL手術後に失明するリスクは非常に低く、経験豊富な医師は異常な変化を察知し、予防措置を講じることで、このリスクを限りなくゼロに近づける努力をしています。

ICLを受けた後に、日常生活に制限が必要になることはありますか?

ICL手術後、手術当日は入浴やシャワーは避けていただきますが、術後2~4日目以降からはシャワーや入浴が可能です。メイクやスポーツも徐々に可能になりますが、過度な衝撃を避けるため、運動は術後1か月以降がおすすめです。

ICL手術後にハロー・グレアを感じることはありますか?

ICL手術後、ハローやグレア、光の輪が見える現象は起こりますが、通常は術後1週間から3か月で慣れ、ほとんど気にならなくなります。これによる日常生活への支障はほとんどありません。

目に衝撃を受けた場合、ICLは割れたりしませんか?

ICLの素材は柔らかく、眼内で割れることはほとんどありません。ただし、極めて強い衝撃を受けた場合には、レンズがずれることがまれにあります。その際は再調整によって視力を回復できます。

ICL手術はどこで受けても同じ効果が得られるのですか?
ICL手術はどこで受けても同じ効果が得られるのですか?

ICLの手術は、手術手技自体はそれほど難しいものではありませんが、CASIA2カシアなどの検査機器による精密検査が必須です。医師に関してはICLの認定医師による手術であれば安心です。

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