ICL(眼内レンズ)手術後の見え方
京都市伏見区のMOMOテラス内にあるももの木眼科は、“大切な目を守り続ける”をコンセプトに地域の皆様から信頼される眼科を目指し日々診療にあたっております。このブログでは、目に関する患者様のお悩みにお応えできるような、さまざまな情報をお届けして参ります。ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削る必要がなく、小さな切開創からレンズを挿入することで、近視や乱視を矯正する治療法です。角膜に負担をかけず視力矯正ができることから今注目されています。今回は、“ICL(眼内レンズ)手術後の見え方”についてご紹介します。
ICL手術後の経過
ICL手術は、手術当日は一時的にごろごろすることがあるかもしれませんが、すぐに問題なく過ごすことができます。手術直後はレンズの挿入による炎症が起こり、若干の見えにくさを感じることがありますが、翌日には1.0以上見える人が多いです。1週間後、1か月後と時間が経つごとにさらに症状は落ち着いていきます。個人差はあるものの、数か月後には完全に視力が安定するでしょう。
ICL手術の希望通りの視力矯正:適応検査とカウンセリングの重要性
ICL手術はほとんどの方が希望通りの視力を得ることができる近視治療法です。手術前の適応検査では、ICL手術が可能かどうかを判断し、患者様一人一人に合ったカウンセリングを行います。当院では患者様のご希望を優先し、信頼関係を築くために時間をかけて対応しています。万が一希望通りの視力が得られなかった場合でも、ICLレンズの入れ替えや追加の矯正が可能です。視力が著しく悪い方でも検査でICL手術が適応かどうかを調べることができるので、まずはお気軽にご相談ください。
ICL手術後のハロー(光の輪)・グレアについて
ICL手術後、夜間や暗い場所で光を見ると術前よりも光が滲んで見えたり、眩しさを感じることがあります。このような症状を『ハロー(光の輪)・グレア』と呼びます。ハロー・グレアは夜間の視力に影響を与えることがありますが、個人差があるため、全く感じない方もいます。
これはICL手術によって目に入る光の屈折が変わったことで起こる現象であり、多くの患者様に見られます。多くの場合、数週間から数か月の間にハロー・グレアの症状は気にならなくなっていきます。
ハロー・グレアの経過と車の運転についての注意点
車の運転など夜間の視界が重要なシーンでは、ハロー・グレアが影響を与えることがありますので、運転には注意が必要です。
ICL手術後の視力回復には個人差があるため、安全な運転を行うためにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。初めて夜間の運転をする場合は、明るい場所や交通量が少ない時間帯から始めることで、ハロー・グレアの影響を最小限に抑えることができます。また、車内のヘッドライトやミラーの調整を適切に行い、光の反射を減らす工夫も大切です。
ICL手術後の視力の回復には個人差があるため、安全な運転を確保するためには定期的な医師のフォローアップを受けることも重要です。専門医との相談を通じて、運転に適したタイミングや状況を判断し、安心して車の運転を楽しむことができるでしょう。
ハロー・グレアの症状が気になる場合や不安がある場合は、専門医に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。